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近うなりたるに

「素敵……」

「才能ありね……」


 そして彼の詩を聞くと、私達は思わず声を漏らしてしまっていた。見極めると言っていた清少納言さんだけれど、彼女も無意識に才能ありと言ってしまっているんだから、相当に才能を感じたに違いない。私も、聞いた瞬間感動してしまいそうな位だったわ。

 まさか、こんなにも普通の光景を普通且つ美しく詠むんだから流石だ。私達の反応を見て、道長様も満足そうに笑っている。素直に嬉しそうにする彼の姿は、完璧で高らかな姿を思い描いていた私の目には、途轍もなく可愛らしく映っていた。


「二人も何か書いたり詠んだりするのかい? 独創的で素晴らしい世界を見せて欲しい」


 それはつまり、私の小説を読ませて欲しいと言う意味なんだよね。独創的というのがどういう意味なのか問い質したいが、私の才能を買ってくれているんだ。私の才能を感じてくれてるんだ。

 恋愛小説を見せた時に、彼が何を感じ何を思ってくれる事か。私の文で伝わる事か。ただそれにより道長様との距離が縮まるのならば、私は今直ぐにでも読んで欲しい。今更恥など感じん。

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