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秋は夕暮れ

 計画は立てる物の、中々実行には移せなかった。そうして夏も過ぎ去り、秋がやって来てしまう。どうしようか、と私と清少納言さんは昼休みの会議中。廊下を歩き回っていると、幸運の女神は降り立ってくれた。

 彼にばったりと会う事が出来たのだ。あれだけ探しても、昼休みの居場所が明らかにならなかった彼と。お供は誰も連れていない様で、私と彼と清少納言さんとで三人だけ。


 因みに、彼は屋上にいた。否、屋上へと昇ることの出来る階段。それを登っている訳でも無く、扉の前の陰に座っていた。

 私と清少納言さんは週一程度屋上へ行くのだが、彼の姿をここで目撃したのは初めてだ。かなりの死角にいるので、たとえここにいたとしても気付かなかったと言う可能性すらある。彼を発見できたのは、幸運だとしか言いようがないのではなかろうか。


「藤原道長さん、ですよね? そこで何をなさっておられるのでしょうか」


 緊張で言葉が可笑しくなっていないか、不安で仕方がなかった。少なくとも通じはした様で、追い続けた彼は私に視線を向けてくれる。そして立ち上がると、笑顔。

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