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ただ一つ

 だから私は問い掛けた。しかし本気な様で、清少納言さんはそれに頷く。そんな態度を見せられてしまえば、流石の私も性格悪さを披露出来ない。清少納言さんの目は本気であったから、私もそれに応えなければいけない。だって、本が好きな人に悪い人はいないのだから。

 醜い欲は捨てなければならない。自分が、という考えは相応しくない。たとえ相手が選ばれたとしても、それを祝える自分になろう。自分が上に行こうとはしても、絶対に相手を落とそうとはしない。互いに高め合い、彼の視界に入って魅せるんだ。


「貴方がそう仰るならば、私もそう致しましょう。警戒し敵視しながらも、信じ応援します」


 その言葉に、清少納言さんは満足そうに笑う。彼女の笑顔は実に無邪気で素直で、私には眩し過ぎるほどで。この時点でもう、私は彼女に劣っていると思った。

 ただこの勝負は文章により決まる。それに私が彼の好みに一致すると言う事も、絶対有り得ない訳では無いと考える事も出来るかも知れないし。二人とも釣り合わ無いから、本人は関係無い。自分の励まし方、理解不能だな。

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