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蛍の多く

「どの様な風の吹き回しですか? 貴女がお願いをするなんて、らしくありませんよ」


 普通に了承しても良かった。どうせ断るつもりは無いのだから、それで良かった筈。それでも私は、微笑んでわざとそう言った。清少納言さんが、どの位本気なのかを見たかった。

 もし彼女が私を嵌めようとしているならば、こちらから落としてやりたい。しかし本当に恋をして協力しようとしているならば、こちらも本気でいないといけない。両方依頼を受けることに違いはないけれど、その後行う行動に大きな差がある。


 私は清少納言さんと共に表彰される事が有る。きっとそれは、私と並ぶと言う事は清少納言さんにとって気に入らない事。それならば、私を落とす動機だって十分に有る。

 通常の考えでは、そんな事はしない。それでも清少納言さんは、異常なまでの負けず嫌いだから。自分が圧倒的に優秀である事を見せ付けないと気が済まないみたいで。


「あたしに及ばないとは言えかなり優秀さを誇る訳だから、使ってあげてもいいと思って。想いだけでも届けたい。その点もあたしと同じ考えでしょ」

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