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春は曙

 私の名前は紫式部むらさきしきぶ、ごく普通の高校生。運動神経は悪いし、勉強も特別得意と言う訳じゃ無い。国語だけは得意と言えるけど、他は駄目駄目って感じ。

 そんな私が恋をした。恋と言えるような物じゃ無いかも知れない。それでも、私の学園生活は一気に薔薇色に染まった。


 彼は学園で一番の人気者。運動勉強は勿論、料理に絵に音楽に何でも出来る。妬むような人もいるみたいだけど、素直に尊敬する。見た目も良いし、優しいと聞く。

 そんな彼と私じゃ、余りにも不釣合い。理解はしているけど、想いだけでも伝えたいと思った。


 恥を掻くのは嫌。だけど私は、想いを伝えたいと思った。想いを伝えないといけない、勝手にそう感じていたの。

 でも言葉で伝えるなんて無理。そんな勇気はどこにもないし、彼は忙しいからそんな時間はない。だから私は考えた。


 この気持ちを文字にしよう、と。

 唯一得意と言える、文章を書くことで伝えよう。


 きっとその方が上手く伝えられる。

 それにそうすれば、皆の前で恥を掻くこともないでしょ。


 だから私は書くんだ。


 ”ラブレター”を。

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