恋と病熱
僕は、ベッドに横たわる花を見つけた。
桜が散り夏の香りが漂う病院の一室、
あまりにも綺麗で触れたら消えてしまいそうな花がそこにいる。
僕は彼女に出会ってしまった。
「、、、君の名前は何て言うの?」
僕は名前を知りたくなり思わずきいた。
「子鈴。」
普通ならききのがしてしまうくらい小さな声で彼女は答えた。
「こすず?」
「私は、華川子鈴。あなたは?
「僕は丸山誠哉。」
「誠哉さん、、、よろしくねっ、!」
子鈴は笑顔で言った。
僕はその笑顔に恋に落ちました。
それから僕と子鈴はよく話すようになった。
「誠哉さんはどうして入院しているの?
「あぁ、喘息がひどくてね、発作を起こすと大変だから。子鈴は?」
「私は、、、内緒っ!笑笑」
僕のきも知らないでその笑顔はずるいなぁ、、、
もういっそのことこの思いを伝えてしまおうか。
「子鈴、、、?」
「ん?」
がたんっと音がして入ってきたのは、
「おい丸山ー!大丈夫かぁー?」
「、、、あ、杉並先輩、」
少しいいところなのに、
「だいじょーぶか?」
「ええ、大丈夫です、少しうるさいですよ、、、」
すると、杉並先輩は子鈴に気づいた、
「ちょっとちょっと!こんなかわいい子がいるの?!もしかして、彼女ー?」
「先輩!やめてください!かのじょにめいわくでしょう!」
すると心外とでも言いたそうにめを丸くしたがすぐもとにもどり
「じゃあ邪魔物は退散するぞ、お大事にな!」
先輩は去って言った。
タイミング最悪だ。
もう少しだけ、空気をよんでほしかった。
「、、、面白い先輩だね、」
「そうかな?」
子鈴が笑った。
まるで鈴がちりんちりんと鳴るように可憐だった。
「だって、、あんなうるさい人久しぶりにみた」
それを聞いて僕も吹き出してしまった、
「ほんとうだね、おもしろい、」
「でしょっ?、、そういえばさっきなんかいいかけてなかった?」
完全に、タイミングを失った。
「、、、明日、、」
「ん?」
「明日、言うよ。覚悟してて」
僕はわけのわからないことをいって眠りに落ちた。
深夜、子鈴の元へたくさんの医者が駆けつけた。
「先生!彼女は、、、子鈴は、、、!」
先生は何も言わなかった。
ただ目の前には彼女が死んでしまったという現実だけが広がっていた。
彼女は死んでしまった。
その事実を僕は受け止められなかった。
「伝えておけばよかった、、、!」
まだ彼女が生きていると僕は思った。
「子鈴、、、!」
「なぁに?」
声がした方を見るとまだ五才くらいの少女がたっていた。
「おじさん、何で泣いているの?どっかいたいの?なかないで、、」
「、、君の名前は何て言うんだい?」
「子鈴っ!」
ひまわりのような笑顔で少女は言った。




