笑顔いっぱい修学旅行!
りりあのお母さんが性格チェンジの持ち主だったなんて・・・。りりあも知らなかったみたいだし。一体、どんな性格だったんだろう。ま、そんなことどうでもいいか。
先生がやってきた。あっ!そうだ、明日は修学旅行だったんだ。授業参観の数日後に今度は修学旅行・・か・・・。「明日はいよいよ修学旅行ですね。1学期もあと少しで終わってしまうので、楽しい思い出を作って下さいね。」思い出かあ、そんな事より、1室2人だなんて。りりあと同じ部屋なんだけど、だいじょうぶかな・・。
修学旅行当日 1日目
バスの中で同じ部屋同士の子が、話し合ってるなか、私たちは・・・。
「・・・りりあ?」「・・・何?・・」「なんでも・・・。」口数の少ない私たちだから、会話がはずまない・・・。特別な話題もないし。はあ、性格チェンジしたい・・。
最初は、鎌倉を班で見学。班長はすみれ。はあ、私が副班長だなんて・・・。「うわぁ~。これが大仏か・・。思ってたより大きい。ね?らら?」すみれは私にキラキラ笑顔で聞いてきた。「え?あ、うん。」確かに大きいけど、暑い・・。こんな暑い中、大仏はよく熱中症にならないな・・・。「おみあげかいにいこっ。」「痛っ。すみれ、こんなに力あったの?」すみれはつっ立ってる私の腕をつかんでおみあげ屋の方に連れてった。
「何?何にする?」すみれ、こんなにかわいい笑顔が出来るのか・・。「あ、とりあえずお守りがいいな。」「じゃ、私も!」なんだか、修学旅行ってやっぱり楽しい・・・。
「おいしいわね。」「え?あ、う、うん。」公園でお弁当・・。いつも遠足とかは10人ぐらい人を引き連れてたっけ・・。2人だけって、初めてかも・・。「あれ?あそこにいるのはりりあ。」1人でベンチに座って弁当か・・。わたしだったらありえない。「りりあ。誰かと食べないの?」りりあはなにもいわない。「ねえ、だったらいっしょに・・・。」言い終わる前にりりあは、あっちを向いてしまった。「らら~。どうしたの?」「あっ。すみれ。ごめん!今行くよ。」りりあ、本当にいつも1人なんだな。「修学旅行なんて大っ嫌い。」りりあの独り言は私にしっかり聞こえた。
ここが今日泊まるところか・・・。まさかこんなホテルだなんて、50階あるって聞いたけど、私たちの部屋の階も50階・・・。上が見えない。
ここが私の部屋か。「りりあ、ここみたいだけど。」「う、うん。」あれ、なんかいつもとちが・・・。「あっ!キュートチェンジ!?」「しっ。そう、で、でも、ばれてら大変だから。あんまり大きな声はださないで・・・。」あ、やば!
わたし、ホテルの廊下でとてつもない大声出してた・・・。「早く入ろう。」私たちは素早くはいった。「そっか、確かに部屋では私たち2人だけだから、性格チェンジも存分にできるよね。」「そうね。わたし、少しでも恥ずかしがりやを直そうとおもって。ねえ、いつもクールチェンジのららも性格、チェンジ、して、みたら?」「まあ、そうだね。最近家でしか性格チェンジしてないし。」
【ポップチェンジ。】
はあ~確かにつっかれる~。クールチェンジしてると体力が消耗するぅ~。やっぱり、どこでも緊張感ないポップチェンジはいいね!うん!でも、りりあは・・・。「ねえ、りりあ!そんなに固まんないでさ、ゆっくりしよ。無理しなくていいと思うよ!」「・・・うん!そうだよね。」りりあが久しぶりにこんな笑顔を見せた。修学旅行ってみんなの笑顔がみれてなんかたっのしい!