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授業参観ハプニング!

  帰りの会

「先生の話お願いします。」私はぼー、と日直を見ていた。だって、先生の話なんてどうでもいい。今日はクラブがあるから、早く行きたい。先生、話早くしないかな・・。「みなさん、明日は授業参観です。きっと、親が来てくれると思います。しっかり勉強してください。」え!す、すっかり忘れてた。授業参観か・・・。


「ちょっとりりあ、いいかな。」「何?」「明日授業参観なんだよね。」「まあね。つまり、あんたが言いたいのは、秘密にしている性格チェンジをどうするか・・。でしょ?」「う、うん。」「私も考えてたの。だってららは、家と学校では性格チェンジで、性格違うんだよね?親に、そんな落ち着きのある自分、見せられる?」「私、いつもより静かで、具合悪いと思われる。」どうしたらいいのか・・・。クラブが終わった後も、二人で帰りながら話した。


キーンコーンカーンコーン

はあ、はじまちゃったよ・・。とにかく、今日は目立たないこと。変な行動とったら、ぜったい気づかれるし。私は、「今日具合わるいなぁ~。」と言っといたから。でも、一日中、授業参観ってなんだかキツイ・・。性格チェンジしてるから余計に。


5時間目

「ふう、なんとか5時間目までかくし通せたよ・・。」私は、だれにもきかれないようにつぶやいた。よかった。あと1時間あと1時間・・。「では、授業を、始め、ます。」理科の時間。理科の先生がだいぶ緊張してるし。「ええ、その、ああ、ららさん!前回の授業を説明してください。」え?人任せ・・。そんなことより指された・・。どうしたら。後ろをみるとお母さんが真後ろに・・。「あ、は、はい。」りりあが、真剣に私をみている。私は静かに立った。「前回の授業は、水溶液とはなんなのか勉強しました。水溶液とは、物質が水に溶けた液のことでした。」つい、いつも通りに答えてしまった。どうしよう・・・。母は私を不思議そうに見ている。

放課後

「危なかったけど、たぶん、だいじょうぶ。」「私はお母さんが性格チェンジのことよくしってるから。」私たちは校庭でお母さんたちを探していた。

「やめて!」「砂おいしいでしょ?」

声が聞こえたと思ったら、すわっている3年生ぐらい女の子に他の女子が砂をかけてる。かなり隅の先生たちには見えないところで・・。

「髪の色茶色くしてあげる。」にんまり笑い、リーダー的ないじめっ子が女の子に砂をかけた。「いや!」

「もう見てらんない!」「あっ。りりあ!」正義感の強いりりあはすぐに走って行った。

「ちょっとあんたたち!なにしてるの!?」「え!?」少女たちはビクッとりりあの方を見た。「あそんであげてるんです!」「いやがってることやっててなんでにやにやしてるの!あなたちはおおばかよ!」「うっ。何?この人!?行きましょ。」そういって女子たちは逃げていった。「あ、ありがとうございます。」少女が頭を下げた・・が、「何言ってるの?あんたのためじゃないわ!私はああいうばか見てむかついただけよ。」りりあは厳しい表情で、こっち来た。「り、りりあ。いいの?あんな目立つことして。みんな見てるよ。」「いいの。別に。私はただしいことをしただけ。」「りりあ?やっぱり変わったのね。」ふり向いたらりりあのお母さんが立っていた。「お母さん。ブラックチェンジって気持ちがすかっとするよ。」「いい性格チェンジね。」りりあのお母さんは静かに頭をなでた。「お母さんも経験したことがあるから。性格チェンジ・・。ま、結局変わらなかったけど。」「・・え・・・?」りりあは目が飛び出しそうなほど驚いてる。もちろん、私も声が出ないくらい驚いてる・・。「さ、帰りましょう。」とっさにキュートチェンジになったりりあがお母さんの手を握った。「うん!」

あっ!そうだ!私もポップチェンジしておかないと・・。

【ポップチェンジ。】

授業参観・・・。大変な一日だったけど・・びっくりしたり、楽しかったり、とーてもおもしろかった!  

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