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わたし、春野ららです!

今日から・・・。今日から・・・。新しい学校だーーーーー。私は好奇心の花がぐんぐん育っています!今日、新しい学校で、新しい友達と仲良くして、・・・・・。なんてうきうきする日なのー!「もしかして、転校生?」校門についた私に声をかけてくれた。「はい!春野ららです!」「元気な子ね~。私、すみれ。6年1組の学級委員長。よろしく。」「よろしく!」私はげんきいっぱいにあいさつした。「クラスまで案内するわね。」「広ーい学校!」私は校庭をいーーーぱい走り回った。


「ここが6年1組だよ。」「わあ、知らない子いいっぱい。」私はウキウキ、ウキウキ「あら、転校生連れてきてくれたのね。みなさん、この子が転校生、春野ららさんです。」優しそうな先生にみんなの注目。今日から、私の新学校生活がはじめるんだー。「みんなー♪よろしく♪」

「なにあのテンション。ばかみたい。」

「え?」なにか聞こえたみたいだけど・・気のせいかな。


「よろしく!」「よろしく!」「よろしく!」まずはクラスのこに一人一人あいさつしなきゃ。あっ。次はあの子に・・・。何あの子~。きれい!ふわふわのかみにピンでとめた前がみ。なんだかとーーてもかわいい!「よろしく!名前なんていうの~?」「りりあ。」「りりあちゃんか~。かわいい名前だね!」「うるさい。」「えっ?」「そのテンション、ばかみたいっていってるの!」「え?だって私ばかだもん♪」「ああ、あなたとは友達になれないわ。」「じゃっ!またね!・・・えーと次の子は・・。」「聞いてないし。」りりあちゃんか~不思議な子だな・・・。


「りりあ?ああ、あれ、ちょっと変わってるのよね。ツンツンしてるというか、なんというか、まあ、嫌いな子はいないと思うけどね。」今、すみれちゃんと給食を食べながらおしゃべりタイム♪「あんなかわいい子嫌いな子がいるわけないよ♪」「まあね。でも、いつも一人なのよ。人を避けてるというか。」へぇ~じゃあ、休み時間にさそおっかな。


「はあ?私があんたとお絵かき?笑わせないで!そんな子供のあそび、やりたくもないわ。ほんと、むかつく。」そういって、りりあちゃんは勉強へはいっちゃった。仲良くなりたいな~。

 次の日も、次の日も、りりあちゃんは私と遊んでくれなかった。

「みんな~おはよ~!」私は一人一人にあいさつした♪「うるさい!なんでおまえいつもそんなテンションなんだ。」男子が何言おうと私は気にしない。と、机に向かうわたし。えっ?なにこれ。置いておいた自由帳がビリビリ・・・。みるとりりあちゃんが立っていた。「あんた、いつもうるさいのよ!もっと考えて行動しなさいよ!」「ちょっとひどすぎない?」「すみれはだまってて!」私にはりりあちゃんに悲しみ?苦しみ?みたいいなものが見えた。「でも・・・。」「私の自由帳・・。」私は必死で走った。走って走って走って、学校を出てしまった。「どうして?私はみんなと仲良くしたいのに。」私は道ばたで涙をだしてしまった。「あの自由帳には前の学校の子のお別れのメッセージが書いてあったのに。」私はゆっくり家に帰った。

 どうして私はうるさいの?どうしてなにも考えないの?こんな自分のことで考えたのは、今日がはじめて。・・・。もっともっと、冷静で、静かで、クールでいたい・・・。

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