No.2 Killer
2102年2月4日
A.H.G本部連絡用通路2F
「これも裏政府によるものなのかな?」
トムは歩きながらサムに尋ねた。
「さあな、でも裏政府によるものだろうな、他の奴らには理由が見当たらない。」
「今更だが裏政府の目的って何なんだ?」
「これは推測だが、アメリカ自体を乗っ取って戦争等で一般人、軍隊を動かして利益でも上げたいんじゃないか?」
「へぇー」「聞いてきたわりには興味なさそうだな。まぁ一般人にとって悪い方向に向かってるのは間違いないだろう、俺達の仕事は裏政府を滅ぼしてアメリカを通常の国家にするだけさ。」
「その仕事実現させなきゃな」
「あぁ」
トムとサムはそう話し合い連絡用通路を渡った。
2102年7月7日
某所(室内)
「いるんだろ、でてこいよ」
一人の男が言う。
「ばれていたか」
物陰から一人の男がでてきた。
「HUNT PROのレッドリィ・アウトラウか、目的は?」
「お前は知ってはならないことを知った。機密事項の漏洩は避けなければならない。」
「だから?」
男は少し笑いながら聞いた。
「人の口約束なんて信用できない、だから始末する。」
「幹部の俺に勝てると思うのか?」
男はレッドリィを軽く睨んだ。
だが、レッドリィは動じず答える。
「お前の知った情報などほんの一部だ、我々HUNT PROの秘密を知らない。」
「例えば?」
「教えると思ったか?だが今日は特別だ、お前を殺人ではなく事故死にみせなければならない。後始末の時間も必要ということだ、だから始末は急がないとな。」
「できるかな?」
「ブライブ!」
レッドリィがそう叫ぶと何処からか水が大量に降って来て床に水溜まりができた。
「この水溜まりがHUNT PROのブレイブ・センスか?笑わせるな」
「お前はまだ知らない」
レッドリィがそうイイ終わると、水溜まりが形を変えながら男に近づき、男の服に染み込んだ。
「これが技か?風邪でもひかせるきか?」
男は半笑いで答えた。
「HUNT PROは三人だ」
レッドリィがそう言うと男に三度程雷が落ちた。
「任務完了だ、ブレイブ、キライア、GOLD様に報告に行くぞ」
レッドリィが合図すると二人の人間が現れ、
消し炭となった男を後にした。