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変な二人

作者: 牛玖ケンジ
掲載日:2026/01/03

家から二十秒、校門をよじ登り左の畑を抜けて校庭に着く。軽く体操をして走り出す。ゆっくり呼吸が乱れないよう意識する。月明かりだけが照らす下で走る。校庭にある大きな木にサッカーボールが挟まっている事に気がつく。アキラは足を止めてボールを見つめる。そして木に両手と両足をまわして登り始める。木は体に丁度良く密着して登りやすくてボールがある枝の近くまで、すぐに辿り着いた。ボールで手で落としてアキラは一気に木から飛び降りる。衝撃が膝にきたがすぐに消えた。アキラはボールを思いっきり上に蹴り上げて、誰もいない校庭を走り続けた。

汗をかいたのでやめる。校門をよじ登り、家まで歩いて帰る。


家に帰るとナオミが半纏姿でソファでスマホを見ながらくつろいでいる。

「可愛いって正義だよね。見てこの動画のコメント欄みんないい事しか書いてないよ」日本に来た外国人女性のインタビュー

動画だった。アキラは日本が好きだから外国人が日本を褒めてくれるのは嬉しかった。

今日はクリスマスなのに外は生暖かく、昼は雨も降っていた。少し変な天気だった。だからナオミは家に籠っていたのかもしれない。そんな夜、テレビで漫才大会が放送されていた。全国から勝ち上がって10組ぐらいのお笑いコンビで決勝戦をやるらしい。アキラは漫才を観ながらイライラしだした。なぜ自分に関係ない人に嫉妬しているのだろう。スーツを着て大きな声を出しているのが羨ましいのかもしれない。


寝転がったままナオミはお腹が空いたらしい。隣に座ってきた。アキラは買ってきた寿司を出す。味噌汁を温めて二人で一緒に食べ出した。クリスマスに寿司を食べるのも悪くないとアキラは思った。缶ビールを飲み煎餅を食べながら漫才を二人で観続けた。笑ったり笑わなかったり、気がつけばアキラのイライラは収まっていた。隣にナオミがいると穏やかになるらしい。

「私決めた、あなたと結婚する。」

「決意を固めてくれてありがとう。これからもよろしく」

二人はまた漫才を観ながら笑ったり、黙ったりしながらクリスマスは終わった。



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