第七話 世界
「一体どうやって散らばった種族と捕虜の者を取り戻すのですか??」
「それは僕に任せてくれ。いい案がある。」
「それよりこの世界のことを教えてくれ。この世界は確か、フリネラアルペンと言ったか。」
「はい、そのようです。私どももこの地上に来て初めて知りました。」
「そうか・・・それで1/6が魔族領だったか。何か地図的な物はないのか。」
「ございますが、何せ古いものでしてこの地図は数百年前のものです。」
「まぁそれでいいや。大体でいいからどこが魔族領なんだ?」
「この中心でございます。」
「え、ってことは周りの隣国全部が人間族の国ってこと??」
「はい、その通りです・・・。」
「それはいくらいろんな種族が集まったところで勝ち目は無いよ。」
「そうは言いましても当時の我らはこの土地を守るので必死で。」
「現実的に考えて無理だ。周りから槍で刺されているものだよ。これは。」
「まぁそうなのですが・・・。」
「まぁそれは僕が今いるから何とかなるにして。周りの国ってのはどのくらいあるの?」
「大国は5つほど。この地を含めば6つでございます。」
「5つか・・・多いな。一つの国あたりどれくらいの人口だ?」
「分かりません。栄えているのは中心部だとは思うのですが。」
「信用できる人間は残したいんだよね。無残に全て消し去るのはどうとでもなるけどまた作るとなれば難しいからね。ということで、人間を選別するところが必要だな。」
「と言いますと??」
「『ミナカ』、『アシカビ』いるかい?」
「はい、ここに。」
「君たち、畑は違えど仏教は知っているよね?」
「はい、存じております。」
「初めての死者のヤマがいたでしょ。呼んでこれるかい?仕事も同じことをしてもらうつもりだ。」
「御意。」
と言って、2人は姿を消した。
「オべリス様、ヤマとは?」
「あー、まぁ以前住んでた世界のおとぎ話の人だよ。以前は死んでそのまま人の罪を裁いていたんだけど、生きたまま連れてきてと頼んだから、まぁその内来るさ。」
「はぁ、そうなのですか・・・。罪を裁くとはなんともすごいお人なのでしょうね。」
「まぁ以前の世界ではそれは名の知れた人物だよ。」
「とりあえず1国、ヤマに任せて罪の重い人間から罰していくとしよう。」
「分かりました。どの国がよいでしょうか・・・中くらいの勢力のところが無難でしょうか?」
「うん!そうだね。それだとどこの国がいい?」
「この魔族領の上、北にある国、ハイランドがよいかと。その後は時計回りにナグローツ、スカレモナ、デンベルク、ルベルモンの5つです。」
「ハイランド、うん、いいね。そこを先に攻めようか。にしても5つもあるのか。」
「分かりました。いつ決行しますか?」
「ヤマが来てからだな。それまでは蜘蛛の巣で探すしかないか・・・。」
「近しいところに同族がいないか調べてみます。」
「うん、そうしてくれると助かるよ。この魔王城どうしようか・・・。」
「残しておくというのは・・・。」
「うーん、却下だね!」
「えー。でもいずれ崩すんですよね?」
「うん、まぁね。今壊すと周辺諸国に警戒されかねないだろ。こういうのは徐々にだよ。」
「そうですか・・・。」
「ルーデンくらい強い奴はいないの?」
「そういえば雷狸族のヤゴリというものがいましたがそ奴は私と同等の力の持ち主だったかと。」
「雷狸族のヤゴリか・・・そ奴は獣人か?」
「はい、獣人でございます。犬人族の中でも強い3人の1人でございます。」
「近くにいるかな、他の種族を探すついでに探せるか?」
「はい!仰せのままに。」
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