春ですね
今年も、春が来ました
ですが、特に今年は、寒い!
そんな春のとある日曜日の話です……。
春ですね。
私、紅pが一番好きな季節です。
中でもまだ、風が少しだけ冷たく、冬を、忘れきれない春が好きなのです☆
そんな私が好きな春は、桜の花の見ごろ様に、すぐ過ぎ去ってしまいます。
そんな春を、私は毎年、私の部屋で楽しむのです♪
私の部屋の窓は、南側にあって、そこから、春の優しい日差しが入り混みます。
その窓から、少し前までは、以前は公園で、今は私有地となっている場所にある、
10本程あった桜が、美しく咲き乱れるのを見る事が出来ました。
ですが、その桜は老朽化した為、全て切られてしまいました。。
でも、今でも、その桜があった頃の景色は、くっきりと心に残っています。
そんな窓でも春の温かさは楽しめるのですが、窓を閉めていると、少し熱くなります。
そこで、私は、窓を開け、忘れそうな冬の風を、私の部屋に導くのです。
ですが、暫くすると、隣の部屋から、あの音が聞えてきます。
「ブエックション‼」
そうです。
家族である【ズドドド、ドンかいじゅう】は、杉に引き続き、檜の花粉症があるのです!
それも、かなりの深刻さ……。
居た堪れなくなり、私は、大きく鼻で息を吸い、そして、窓を閉めます。
何と、私の鼻通りの良い事♪
すると、町内会の花見を楽しむ声が聞こえてきました。
毎年、桜は無くとも、花見を楽しみ、カラオケ大会をするのです。
こうなると、窓を閉めていて良かったと思うのです♪
それから二時間もすると、静かになり、
いつの間にか、ズドドド、ドンかいじゅうの姿もありません。
こうなると、私は、気兼ねなく、私の部屋の窓を開けるのです☆
すると、あの可愛らしい声が聞こえてきました。
「ホーー、ホケキョ!」
そう、【うぐいす】です。
でも、彼は、まだ若いせいか、少し下手糞。
そうなると、私は、さえずりを教えたくなるのです☆
私は、口笛で、【うぐいす】のさえずりの真似をします。
すると、その【うぐいす君】は、私に負けじと、さえずります。
私も、違うよと、また、口笛を吹きます。
そのやり取りをしていると、美しいさえずりが聞こえてきました!
そう、彼は、去年もいた【うぐいす君】。
彼のさえずりは、それはもう、聞きほれる程の美しさ♡
だから、私は彼と交代します。
そして、私は、彼等のさえずりを聞きながら、今年も春を楽しむのです。
これは私、紅pが思っているだけで、本当は、
「何て、下手糞な囀りなんだ⁉」
と、【うぐいす】達は思っているかもしれません。
でも、【うぐいす】達を、からかいたくなり、ついつい、真似をしちゃうんです♪
で、その後、私が外に行くと、【雀】達から苦情とも取れる泣き声が響きわたります……。
……、その様な苦情は受け付けておりません!
そう言えば、【ズドドド、ドンかいじゅう】曰く、
檜の花粉は、特に体に纏わりつくらしく、喉もやられ、
「儂に花粉を付けて、どうするんじゃい?」
等と、この時期になると杉や檜に怒っています。
私には花粉は来ないのでしょうかね?
まあ、そんな冗談言っても、最近、多くの食べ物にアレルギーが出ているので、
そろそろ私にも……⁉