8話 大☆戦☆犯
隔日投稿できた〜なんて喜んでるガキです。
ちょいとやらかしてしまったかもしれない。そう思いながらいま学校でだらけている。
今日のホームルームで席替えがあって、自分は窓側の席になった。
今までなら窓側の席で喜んでいたかもしれないが、そんなに気にするべきではなかった。前は細川さんだったのでまあ、大丈夫であろう。
全然話をしていないが、あの性格じゃこれでも友達認定してそうなので気を留めておく必要もないだろう。
そんなことより今はちょうど対角線側にいる男子二人のいなし方を考えるほうが先決だろう。あんなことしなければ良かったのに。
そう、それはトリオのモードに入ったときである。
初めてのトリオだったのでキャリーしてもらおうなんて思っていたが、敵が弱すぎて普通に初動勝ってしまっていた。(味方も同様だが)
なんか味方がめちゃくちゃキルパクされた〜って叫んでたような気がしてイライラしていたが、相手は小学生である。それぐらい許してあげるとしよう。
そしたら味方が勝手に突っ込んで死んでしまった。流石に3対1は勝てなかったので、負けてしまった。
こんなにめんどくさい小学生の相手をしている場合じゃないと思い次の試合に行こうとしたが、聞き捨てならない声が聞こえた。
「ガチ味方弱すぎて負けたわ〜」
「それはそう。味方があのとき一緒に凸っていたら勝てたのに。こいつどうせ空気嫁内で学校で浮いてそうだわ〜」
「本当にな。しゃあねえから俺がkyのお前とタイマンしてやるよ。」
あ?こいつ殺してもいいか?なんて思いながら一連の流れを聞いていた。
まあ、ここは大人の心というものを見せてやるよ。お前らが恥をかかせないためにな。
そんな痛々しいことを思いながらそっとパーティーを抜けようとする。その時だった。
「どうせ男のドインキャなんだろ。家で引きこもってゲームの中でも引きこもりなんて痛すぎだろww」
俺の中の何かがプチンときた。無言で準備完了のボタンを押した。
結論から言うと。ボコボコにした。途中から2対1になったが、そんなことお構いなしだ。完膚なきまでにやってしまったのでちょっと可愛いと思えてしまうレベルだった。
「どうせドインキャなんだろ。ゲームしかイキれない雑魚のくせに!」
負け犬がなんか吠えてるな。なんて思いながらこんな奴らにかまったせいで疲れたのでもうやめようとする。
「勝ち逃げなんて卑怯だぞ。引きこもりなら最後に声ぐらい聞かせろよ!」
「そうだそうだ。」
最後まで吠える犬だこと。まあ、私は死ぬほど慈悲深い女の子なので、声ぐらい聞かせてやるか。こいつらには刺激が強すぎるかもしれないが。
「何でしょうか。あんまりうるさいのは苦手なのでやめてください。」
「「は?」」
そのままそっとじしてみる。反応を想像して爆笑する。そのときお姉ちゃんが帰ってきたので玄関まで迎えに行ったのだ。
まさかこのクソガキが同じ学年だったとは。声がデカかったので一瞬で気付いた。幸い違うクラスだったので気にする必要はないと思うが。
奴らの名前は浜口晃と斎藤竜馬。
浜口のほうが喧嘩をふっかけてきた方で斎藤はそれに同乗する感じだった。恐らく浜口のほうが地位が上であろう。どうしたものか。
そう思っていたら、あることに気付いた。浜口のほうが死ぬほど細川さんの方を見ているのだ。こりゃ面白いことに使えそうだ。どうせ斎藤は何もしなくても浜口の方を叩けば大人しくなるだろう。
こうして私の遊び道具が見つかった。
変なものに目をつけられてる浜口くんかわいそう。まあ、あんだけ煽ってたらしゃーないと思いますけどね。