1話 そんなことあるんだ
処女作です。方言が入ってしまっていたり誤字脱字が起きている可能性があるので気を付けて下さい。
目が覚めて、自分の体がおかしいと思った。
なんか、体が軽いというか、でもジャンプしても足が再びつく速さが違うというか。
この原因を探るために、昨日起こったことを再び思い出してみよう。
大学を引きこもりでサボりまくってたら、単位ギリギリになったから、仕方なく大学に行くことにしたんだよなー。で、電車乗るのなんて久しぶりだからあたふたしてたら、乗り遅れて1本遅い電車に乗ることになってしまった。目の前でドアが閉まったからめちゃくちゃ焦ったんだよなー。ってそんな話まで思い出さなくてもいいだろ!
焦りに焦ったのか、慣れない路地裏に間違えて入ってしまって、爆発音がしたような、って、もしかしてその爆発に巻き込まれた?
ということは、死んだってことだろうか。
でも、今いる自分はどこにいるのだろうか?まさか天国にいる訳でもないと思うし。ってことはもしかして...死んだはずなのに何故かテンションが上がっている。
そう、私は転生してしまったのだ!
まだ確定した訳では無いが、このシチュ的にはそういうことだろう。ってゆうかそうであって欲しい。
小学校高学年の頃にラノベに自分はハマっていたので、その状況に自分が当てはまっていると思えばだいたいテンションが上がるものだろう。
転生したいうことはなにか特別な力が備わっているはず!と思い、なにか感覚で魔法とか使うことが出来るかと確認してみる。特に無かった。超能力や第三の手系の路線も考えて、実行しようとしたが、世界の声みたいな厨二病てきな話ももちろんなく...
流石に感覚で出来ることなんて都合のいいことは何も無いか。それじゃあ、魔道書などは無いのか。と思い色々な場所を探るがあるのは絵本のみ。
何も起きなかったので冷静になってきた。よくよく見て見たら、自分の元いた場所と部屋の感じはまったく同じだし、特段変なものが飾られている訳でもない。自分のただの先走った考えに後悔した。
テンションが上って気持ちが空回りしていたが、今は自分の容姿を確認したい所だ。よく見るラノベでは主人公の容姿は結構イケメンだったはず!と思い全体を見れる鏡を見つけたので確認してみた。恐らく自分の目線の高さ的に幼稚園児な可能性が高いと思う。
そんな予想を立てながらで鏡の前で新しい自分とご対面だーと思って見たのだが、にわかには信じ難いことが起きていたのだ。
そこに立っていたのは、イケメンでも元々の陰キャ顔でもなく、可愛らしい女の子であった。青紫色の髪の毛にきれいな顔立ち。「は?え?そんなバナナ」変な事を言っているが明らか声の高さも女の子の声と同じである。そんな状況でびっくりしたのか気が動転していたのかあれがあるのかどうか確認してみる。
...ない、オワタ
衝撃的な息子との別れに小一時間ほど息子との思い出を駆け巡らせていた。結局一回も本番に使ってあげられなくてゴメンな。
びっくりしながらもある意味チャンスだ!と思った。少なくとも陰キャみたいな顔ではないし、きちんと分析してみると将来は美人になる素質満々だ。女子であったのは予想外だったが、結局美人に生まれ変われたからサイコ〜なんて思っていた。(本当は現実逃避100%の考え方なのだが)
その後も色々探して見たが、部屋にあったのは多分入学した時に使う用であろう勉強机と、本棚、クローゼットと全体を見れる鏡、目覚まし時計と壁掛け時計があって特に特殊なアイテムなどら無かった。
阿呆らしいと思い、もう一度同じような世界に生まれ変わった路線だと思った。それはそれでいいと思ったが、もっと特殊な感じだと思ったのでガッカリした。まあ、流石に幼稚園児よりかは身体能力が高いだろう。この時点で俺TUEEEEがあるだろうと少し期待している。
(実際は引きこもっていたせいで身体能力の足しにもならないのだが。)
窓の外を見るともう夜だと気づいた。時間は10時を指している。目覚まし時計は7時にセットしてあるので7時になるまでに起きればいいだろう。いつもなら眠くならないのに今日は何故か眠くなった。わざわざ今日やらないといけないことも無かったのでとりあえず今日は寝た。
「早く起きて!」
大声で叫ばれて頭が困惑した。
恐らく起こされたと見ていいだろう。こんなに朝早く起こされるのは久し振りだったのでびっくりしたが、昔はこれくらいの時間に起きていたので、しゃーないだろう。見るとそこには母親であろう人物が立っていた。
母親であろう人物は自分の顔に似ていて、結構美人だなーと思った。歳は22ぐらいだろう。早すぎやしません?なんて思ったが父親がいない時点でなんとなく察しがついた。どっかで見たことあるような気がしたが、恐らく現代なはずなので見覚えのあるような顔の人なんていくらでも存在するだろう。そう思いあまり気に留めとくことはなかった。
「早く起きて学校の準備をしなさい!」
いかにも母親っぽいセリフが聞けたので少しうれしながらも、
「わかったよ〜早く準備するから待っておいて〜」
なんて呑気なことを言って部屋を出た。
そんなことよりトイレトイレ〜先に尿意が来ていたのでトイレに行くことにした。場所が分からなかったので焦ったが、思ったよりわかりやすく、無事辿り着くことが出来たので一安心して用をたそうとしたら、衝撃的な事実に辿り着いてしまったのだ。そうだった。アレがないのだ...わかっていたはずなのにびっくりして数分間立ち止まってしまった。
どうすればいいか分からなかったが、直感というものは凄まじくきちんと用を足すことができた。
その後、言われるがままに準備をしていった。何回も名前を呼ばれたので覚えたが、どうやらわたしの名前は希空というらしい。
結構なキラキラネームを付けられたと思うがまだマシな方であろう。前の名前なんて希望の星なんて書いて希星なんていう名前を付けられていたレベルだった。それに比べたらマシであろう。
もと引きこもりの癖に親とはちゃんと会話ができるのはやはり親だからというものなのだろうか、他の人なら絶対無理だと自分の勘が囁いている。
どうやら今日学校の入学式らしいので、気を引き締めて行かなければまたボッチになって最悪引きこもりになってしまう。前の人生は引きこもってばっかりで後悔はないが、やはりさみしいものがある。容姿も結構行ける方なので今回こそはボッチとは無縁の人生を送りたい。出来れば青春も送りたいものだ。そう思い母親に連れて行かれるがままに家を出た。
最初はノベル頭ですがだんだん治っていくと思います。もしかしたら全然治らないまんま作品が終わってしまうかも。