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304/304

304話 アイアン・ゴーレムを撃破。

更新しました。


基本、月に2話更新します。

 

 ――ギギギギギギ。




 金属が軋む音がしてアイアン・ゴーレムが動き出す。どうやら関節部分から金属が擦れる音がするようだ。




 エリーゼとフーシュがアイアン・ゴーレムの前面。僕とタマユラが右側、そしてフララランが左側に位置した。ちょうど半円で囲んだ状態だ。




 ブウゥンと風圧を発生させながらアイアン・ゴーレムの右手が振り下ろされた。




 ――ガキンッ!




 それをフーシュが盾でいなしながら防いでいる。どうやら今日もフーシュの守りは鉄壁のようだ。




「大丈夫。拳は全部あたいが防ぐから」




 心強い言葉だ。

 フーシュは左右に持った盾を掲げながら、そう宣言する。

 そして僕もタマユラもただ立ち尽くしている訳じゃない。




「――転倒。転倒。転倒。転倒。転倒。転倒。転倒。転倒……」




 のっけから全力の転倒魔法の重ねがけをした。相手がどれくらい強いのかわからないが、仮にもボスなのだから弱いはずがないからだ。

 そしてアイアン・ゴーレムの足元に魔法陣が浮かび、割れ、浮かび、割れを繰り返している。




 そしてタマユラも幻術の霧を重ねがけしているようでアイアン・ゴーレムの顔面に濃霧が発生しては消え、発生しては消えを繰り返している。

 やはりタマユラの実力でも簡単にはいかないようだ。そしてアイアン・ゴーレムを挟んだ向こう側ではフララランが杖を掲げているのが見える。おそらく木の根の精霊魔法を予約しているのだろう。




「シッ……!」




 アイアン・ゴーレムの拳攻撃を躱した直後、エリーゼが地を蹴った。そして両手で持った魔剣:五束剣でゴーレムの脇腹辺りに攻撃するのが見える。




 ――ガギギギギギ……。




 硬い金属同士がこすれ合う音が聞こえてきた。

 そしてエリーゼが向こうに抜けた。するとアイアン・ゴーレムの脇腹がえぐれているのがわかる。




「刃が通ったわ」




 そうなのである。

 硬いアイアン・ゴーレムだが、魔剣:五束剣は通用するのがわかったのだ。

 だが、さすがは階層ボス。アイアン・ゴーレムはそれをものともせずに左右の拳を振り回す。




「……転倒。転倒。転倒。転倒。転倒。転倒。転倒。転倒。転倒。転倒」




 僕は休む間もなく転倒魔法を唱え続けている。

 するとようやく効き始めたようで魔法陣が安定した。見るとタマユラの幻術も効果を発揮し始めたようでアイアン・ゴーレムの顔の周囲に濃霧がとどまっていた。これで動きも視界も奪えただろう。




「行きますっ。拘束しますっ」




 フララランの予約魔法も予約が終わったようで石畳の床の隙間から極太の木の根がぐんぐんと伸びて行き、アイアン・ゴーレムをたちまちぐるぐる巻きにするのであった。

 もちろんアイアン・ゴーレムは木の根を解こうと体全体を使って藻掻く。だがフララランの拘束魔法は強力で逆にもっと締め上げるのであった。




「やった。完全に拘束できたよ」




 僕が叫ぶとエリーゼが深く頷くのが見えた。




「そうね。これなら安心して攻撃ができるわ」




 もはや完全に身動きができなくなったアイアン・ゴーレムに向かってエリーゼが突進するのが見えた。

 五束剣を両手に持ち、勢いよく跳躍したのだ。




 ――ズバッ!




 見事、一撃でアイアン・ゴーレムの首を刎ねるのであった。そして着地したエリーゼにフララランが声を掛ける。




「エリーゼ。ゴーレムは中心部にある核を砕かないと倒せないのですっ」




「そうなの? ……中心部というのなら胸の部分かしら?」




「なのですっ。だけど五束剣の長さでは届かないと思いますっ」




 フララランがそうしてきするとエリーゼがほくそ笑むのわかった。




「なら、長くすればいいのね」




 そう。僕は話でしか聞いていないが中級魔族のダリドーンが空間の魔道具で作り出した異世界で、エリーゼはオーガ・ジェネラルと戦ったときに魔剣の長さを倍にしたことを思い出した。

 見るとエリーゼが目を閉じて、まるで祈るかのような表情になる。

 するとそれに反応したようで、五束剣の剣の刃がスルリと伸びたのであった。




「――シッ!」




 鋭い呼気をしたエリーゼが跳躍した。そしてアイアン・ゴーレムの胸の真ん中をぐさりと一刺しするのであった。




「……ブモモモ……」



 うめき声を上げたアイアン・ゴーレムは立ったまま頭から崩れていく。そして胸の部分が崩壊するとエリーゼの魔剣が球体を貫いているのがわかった。たぶんあれが核なのだろう。そして核を破壊されたことでアイアン・ゴーレムは倒されたのがわかった。




「倒せたわ」




「やったね。これで地下11階層に行けるよ」




 そうなのだ。

 階層ボスを僕たちは倒したのだ。

 するとアイアン・ゴーレムのすべてが崩れ、ただの石塊になったとき、奥の壁が左右にゴゴゴと音を立てながら開くのが見えた。




「地下11階層への階段ですっ」




 フララランがそう発言した。そしてよく見ると確かに下り階段があるのがわかったのだ。

アイアン・ゴーレムを倒したのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。

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