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301/304

301話 行方不明パーティの捜索依頼。

更新遅くなりました。すみません。


更新は基本10日ごとになります。

 

 ロクバーンメの街に到着した僕たちは、まず冒険者組合の支部に向かった。なにか必要な情報があるかもしれないし、良い依頼もあるかもしれないからだ。




「特に注意すべき情報はないわね……」




 掲示板を見ていたエリーゼがそう僕たちに告げてくる。確かに近辺の治安が悪化しているとか、街道ががけ崩れで通行止めになっているとかなどの重要情報はないようだ。




「と、なると依頼ですねっ。見てきますっ」




 もう昼近くなので依頼の掲示板に貼ってある依頼書は少ない。だがなにかいいものが運よく残っているかもしれないのでフララランが見に行ったのだ。




 なので僕たちは受付に向かうことにした。

 勇者パーティの情報を得られるかもしれないからだ。

 幸い窓口は空いていたのですぐに順番が来たのであった。そしてその少し前にフララランは戻っていた。どうやら良い依頼はなかったとのことだ。




「私は受付のサリーと申します。本日はどのようなご要件でしょうか?」




 伸ばした黒髪を片側にまとめた若い受付嬢がそう僕たちに話しかけてきた。

 どこの組合でも受付嬢は美人ばかりで、このサリーさんも整った顔つきをしている。そしてにこやかに笑みを浮かべて僕たちの言葉を待ってくれていた。




「今日は情報を得たくて来ました。勇者パーティの居場所を知りたいのです」




 リーダーであるエリーゼが冒険者組合の札を首元から出しながらそう尋ねた。するとサリーさんはエリーゼの札を確認した。




「Bランクパーティ『ひとつの足跡』のみなさんですね……。……お話したい件がありますが、まずは勇者パーティの件をお調べします」




 なにか気になることを言われたが、まずは僕たちの要件を済ませてくれるようで奥の書架で調べてくれていたが、やがてすぐに戻って来た。




「勇者パーティ御一行は現在もオツ王国に滞在しているようです。ただ情報が少々古いのでどの街にいるのかは特定できません」




 サリーさんがそう告げた。

 どうやら勇者スザクさんや師匠たちはまだ隣国であるオツ王国にいるのはわかった。この様子だと合流するのはしばらく先になりそうだが、別に急いで会わなくてはならない訳じゃない。




「わかりました。ありがとうございます。……それでなのですが、私たちに話したい件とはなんでしょうか?」




 エリーゼがお礼を言って、そしてサリーさんが言いかけたことを尋ねる。するとサリーさんはやや声をひそめて話し始めるのであった。




「……場所を変えます。会議室に来てくれませんか?」




 そう言ってサリーさんは受付の席を離れると、ロビーを横切って歩き出す。なので僕たちも着いて行くのであった。

 そして会議室に入った。中は殺風景で大きなテーブルが置かれてあるだけのまさに会議室という部屋だ。

 飾りの絵画とか壺とかも一切ない。




「席に座っていただけますか。今から支部長を呼んで来ます」




 サリーさんはそう告げると会議室を去った。僕たちは一列に並んで席につく。




「……いったい、なんの用事かしら?」




「さあ、まったく見当がつかないね」




 エリーゼと僕はそんな会話をする。見るとフラララン、タマユラ、フーシュも僕と同じようで、これからされる話の内容に想像がつかないようだ。

 そしてしばらくすると、サリーさんが人族の中年男性を連れて姿を見せた。




「待たせたな。俺は支部長のザックだ」




 そう名乗ったザックさんは体格が良く、冒険者を引退して組合の支部長になったのは容易に想像できる人物だった。

 そしてサリーさんはザックさんの隣に座ると書類をテーブルの上に置くのであった。




「ちょうど今、この街にはAランク、Bランクの高ランクパーティが不在でな。そこでやって来たお前たちに依頼したい案件があるのだ」




「どのような案件でしょうか?」




 代表してエリーゼがそう問う。

 するとザックさんはやや苦い顔になった。どうやら簡単な仕事依頼ではなさそうだ。




「この街の近くにあるダンジョンで行方不明となった者たちを見つけて欲しいのだ」




 ザックさんは説明を続けた。

 近くのダンジョンは走破されてなく、現在10階層まで冒険者が到達しているとのことだ。そして行方不明となったのは4人組のCランクパーティらしい。

 組合が得た情報によるとCランクパーティはパーティメンバー以外の者を2名伴っていたとのことだった。




「……と、言うことはそのパーティは護衛依頼をされてでしょうか?」




「そのようだ。ただ組合と通さずに依頼を受けたようで護衛依頼を頼んだ人物は不明なのだ」




「冒険者組合を通さずにですか……。でもそれならどうして行方不明になったのが判明したのでしょうか?」




「それはダンジョンを探索すること自体は組合に届け出されていたからだ。ただし護衛依頼の方は届け出されていないと言う訳だ」




 なるほど。

 ダンジョン行きは把握していたので戻って来ないことは判明したってことだね。なので護衛依頼は組合に報告せずに裏で請け負ったということだ。




「護衛依頼を受けたことについてはどうして判明できたのですか?」




「それは目撃情報だ。あるDランクパーティが目撃している。

 ダンジョン内で顔見知りでもあった例のCランクパーティが顔まで覆った長いローブ姿の2名を護衛しているのを見たとの報告があったからだ」




 どうやら、謎の2名はダンジョンになんらかの目的があって、その護衛にのちに行方不明となるCランクパーティに仕事を依頼したのだろう。

 そして謎の2名とCランクパーティは未だにダンジョンを出ていないとのことだ。




 エリーゼが僕、フラララン、タマユラ、フーシュの顔を順番に見る。それに対して僕たちは頷き返すのであった。




「わかりました。その依頼、お受けします」




「おお。助かる。10階までの階層では目撃情報はあがって来ていない。そのことからもっと深い階層にいると思われる」




 ザックさんから得た情報はこれですべてだった。

 後は受付嬢のサリーさんからこの件の依頼についての事務的な説明があった。今回は緊急指名依頼ということで金貨10枚が支払われるとのことだ。

 さすがに高額だと思った。

謎の人物が関わっているのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。



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