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297話 オーガの群れと遭遇。

更新遅くなりました。すみません。


基本。一週間に一回程度の更新となります。

 

「それは私も考えた。だが、仮に幻ではなかった場合、村を襲ったワイバーンを見逃すことになると思ったのだ」




「……それはそうですね」




 確かにそうだ。

 この惨劇が幻だった場合は見逃しても問題なかったが、もし、この村が教会とは違って現実世界だったときは、とても見ていられない。寝覚めが悪いって程度じゃなくて、激しく後悔するだろう。




「家屋の中を探してみるか。……もしかしたら生存者がいる可能性もある」




「そうですね。……じゃあ端から順に見てみましょう」




 そして僕とドロシーさんは村の家屋を順番に調べるのであった。




 ■




 異空間の中に再現された狼獣人の里をエリーゼ、フラララン、タマユラ、フーシュの4人は出た。

 里の周囲はすべて森だ。




「エリーゼ。どこに行くのですかっ?」




「……とりあえず街道の方角へと行ってみようと思ってるの。ここが異空間だとはわかっているけど出口への手がかりが欲しいわ」




 フララランの問いにエリーゼはそう答える。

 ここが魔族によって創られた異空間なのはわかる。だとしたら必ず元の世界へと戻れる手段があるはず。

 そう思ったことからエリーゼはとりあえずの案を提示するのであった。




「わかりましたっ。確かに目印がある方がいいですねっ」




 フララランがそう同意した。そしてタマユラもフーシュも頷くのであった。




 それからしばらく進んだときである。

 斥候職として、リーダーとして先頭を進むエリーゼが手で合図を送り後方にいる仲間たちに静止を指示するのであった。




「……待って。なにかの気配があるわ」




「魔物かのう?」




 タマユラと問うとエリーゼは頷く。その瞳には緊迫感があった。




「……おそらく強い魔物。魔族ではないわね。数はまだはっきりしないけど2匹以上はいるわ」




 するとフラララン、タマユラ、フーシュの顔にも緊張が走るのであった。




「……近寄って来るわ。……数は……、4」




 エリーゼは判断に迷っていた。このままでは確実に鉢合わせするからである。なので戦うのか撤退するのかを決めなければならないのだ。

 だが、相手の正体が不明。

 相手によってどちらかの判断をくださなければならない……。

 しかしその悩みはすぐに解決した。魔物の正体が判明したのであった。




「オーガね。敵はオーガ4匹よ」




 そう。魔物はオーガの群れだったのだ。

 オーガは体長3メートル近くある大型の人型の魔物で分厚く硬い筋肉に覆われた肉体を持ち、頭部には角がある。

 強さはかなりのもので下級ランクの冒険者では束になっても勝ち目はない。だが、Bランクパーティであるエリーゼたちにとっては油断しなければ負けることのない相手だ。




「問題は……」

「戦うべきか、どうかですよねっ?」




 エリーゼの言葉に重ねるようにフララランが話す。

 そうなのである。問題はこのオーガと本当に戦う必要があるかどうかなのだ。




 通常、冒険者は討伐依頼を受けたり、馬車が襲われているなどの緊急事態では魔物と戦うことが義務付けられている。

 だが、今回のようにただ鉢合わせしたからだけの場合は、身の安全や手間暇を考慮して戦闘を避ける選択肢もあるのだ。




「……私は戦った方がいいと思うわ。みんなはどう?」




「私も同意ですっ。ここがまだ異空間だと考えられるからですっ」




「そうじゃのう。まだ元の世界に戻れてない場合、なにかしらの行動を積極的に取った方がいい気がするのう」




「あたいも賛成。なにが原因で現実世界に戻れるかわからにから」




 どうやら全員、戦闘に賛成のようだ。

 そのためエリーゼたちは会敵予想時間と地点を計算し、待ち伏せしやすい身を隠せる場所を探す。

 そして少し小高い崖の上の茂みに身を隠すのであった。




「来たわね……。オーガ4匹、間違いないわ」




「……ちょっと待ってくださいっ。後方にいるの、なにか様子が変じゃありませんかっ?」




 フララランが一列縦隊になって近寄って来るオーガの群れの殿を指さした。確かに他の個体とはシルエットが異なっているが、まだ距離があるのではっきりはしない。




「いちばん後ろのオーガ。他のオーガよりも大きく見えるのう」




「ああっ。兜を被って鎧も身に着けている。あれが頭目だと思うよ」




 そうであった。

 近づいて来るうちにその姿がだんだんとはっきりしてくる。そして最後尾にいるオーガは残りの3匹のオーガよりも明らかに身体が大きく手には巨大な斧を持ち、頭も身体も鎧に身を固めた姿だったのだ。




「……オーガ・ジェネラルですねっ。あれは強敵ですっ。物理攻撃もそうですが魔法攻撃にも耐性があるので厄介なのですっ」




 フララランの説明によるとオーガ・ジェネラルは武器と防具からして攻撃が通じにくいだけじゃなく、もともとの身体能力もただのオーガとは比較にならないくらい強力とのことだった。

 そして皮膚の性質から炎や氷、雷などの魔法の防御力も高いとのことで冒険者パーティが戦う場合は必ずBランク以上が推奨されているとのことだ。




「……作戦は、タマユラの幻術の霧にまぎれて接近。そして近接戦闘でいいかしら?」




「我はかまわん。それでは霧を発生させるとしよう」




「私も賛成ですっ。その間に植物魔法を予約しちゃいますねっ」




「あたいはエリーゼと行動を共にする。防御は任せて」




 そしてエリーゼ、フラララン、タマユラ、フーシュは走り出す。その後タマユラが霧を発生させた。

 そしてエリーゼたちだけでなくオーガたちも一斉に発生した濃霧に巻かれて視界から消えるのであった。

オーガ・ジェネラルの登場なのです。(`・ω・´)∩


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。


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