詩 とある逃亡者の心境
手をはなす事は 愛情じゃない
だから共に生きようと
どんな苦難があったとしても
そう思っていたというのに
「私達の選択は間違っていた?」
「共に生きる事で 運命に立ち向かう覚悟を決めよう」
「共に在る事で 運命に立ち向かう勇気を得よう」
そう誓ったはずだけれど
そう願ったはずだけれど
相手の力は強大で 幸福の気配は遠のくばかり
選択をやりなおせるなら
過去に介入できるのなら
この足跡を消せるなら
差し出せるものがあるならば
もしも あの時にもどれるのなら
もしも あの時忠告できたら
きっと今度は間違えない
手をはなす事こそが 我が子の幸せ
「ストーリー」
私達の子供を返して。
一体何をするつもりなの?
お願い、狙うなら私達だけにして。
あの人を助けたのは私達の選択。
子供は何も関係ないじゃない。