表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/16

三 成長

 6歳になると、グリーンは人間と同じ食事をしていたが、人間の様に、

排泄物は出なかった。全て、体の組織に変えていた。


でも、体は緑色で、相変わらず窒素は取り込んでいた。


たまに、部下が入口付近に、気絶して倒れていた。


グリーンが、部下の顔の廻りの窒素を固めて遊んでいた。防護策として、

透明な壁で隔離したが効果が無かった。


それで、頭まで覆う防護服を着て対応した。


そして、グリーンの注意を他に向けるため、色々な知識を与え

教育することにした。


グリーンは、色々な事に興味があるようで知識を吸収していった。

歴史・科学・政治経済など、10歳の時には全てを記憶していた。


担当の検査員も交代していた。

グリーンは2歳の時に、抱かれていたのは母親でアンドロイドと気が

付いていた。母親の記憶媒体の中に、小次郎とアリーナと鈴がいて、

3人のその後を聞いた。


「アリーナは戦闘型アンドロイドで両親より少し前に戦闘で故障した。

鈴は人間で小次郎とアイラと出会った時以来から、記憶がないので何処に

いるか分からない」と検査員は答えた。


母親の最後の記憶に写っていたのは、顔に墨が塗られていたが、

鈴だと分析していた。両親の最後の状況を知っているので、会って

話をしてみたいと思ったが、グリーンの廻りは警戒が厳しく、今は無理だった。


担当の検査員は、グリーンに吸収されることを恐れ、小次郎とアリーナ

の記憶媒体を他のステーションに移した。


 鈴の2人の娘も順調に育っていた。アリーナが15歳で、

アイラが13歳になっていた。血が遠く、つまり混血なので、

両親の優れた部分を受け継いでいて、頭脳・身体能力は優秀だった。


それに、鈴の頭に埋め込まれた神の声の装置が、鈴の細胞と一体化し、

その細胞の影響を受け継いで、計り知れない力を秘めていた。


鈴は、祖父から教わった武術を2人に教えた。夫は銃の扱い方を教え、

10歳でライフル・クレー射撃、拳銃の早抜き競技では街でアリーナに

敵う者はいなかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ