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ラノベのタイトルが長すぎる理由 〜なお、なろう読者の評価が高い小説のタイトル文字数は〜

 小説家になろうで公開している連載小説を改題しました。

 メインタイトル「7番目のシャルル」は執筆当初から変わってないため、検索に支障ありません。


 実は、以前もタイトルについて悩んだことがあります。

 執筆スタートから半年後にサブタイトル「狂った王国にうまれて」を追加。

 そして、二年目の今回は……


 ワケあって長くなりました。



 ***



 小説、中でも「なろう系」と呼ばれるライトノベルは特に長文タイトルが多く、最近ますますエスカレートしています。

 ランキングや新着を見れば一目瞭然。

 タイトルというより、ほとんどあらすじですね。


 念のため書いておきますが、こういうタイトルをひやかす意図はありません。

 書き手からすると、長文にするメリットがあります。



 ***



 Web小説サイトの最大手「小説家になろう」をスマホから見ると、新着情報およびランキングでは、タイトル名と作者名とジャンルしかわからない仕様になっています。

 そのため、タイトルで中身を説明する必要があるというのが理由のひとつ。


 もうひとつは、長文タイトルだとタップ(クリック)したときの当たり判定が大きいというもの。


 そもそも、膨大な作品リストの中で、短いタイトルは画面をスクロールしたときにすぐ流れてしまいます。


 書店の本棚を想像してください。

 背表紙しか見えない「棚差し」よりも、オモテの表紙が見える「平置き」のほうが、断然、注目を集めますよね。


 小説サイトでは、タイトルが長ければ長いほど表示領域が広くなります。

 作者たちは生き残りをかけて、タイトルにあらすじやキャッチコピーを詰め込むわけです。


 もちろん、タイトルが良くても内容がつまらなければ読者はすぐに離れてしまいます。


 しかし、ひねったタイトルにして一度も読まれずに埋もれるよりは、わかりやすいキャッチーなタイトルで目立って「試し読み」してもらえた方がはるかにいい。



 ***



 ちなみに、こちらの統計サイト(https://ノマドクリエイター.net/how-to-make-novel-title/)によると、タイトル文字数と評価について分析した結果、もっとも読者からの評価が高い小説タイトルは35文字以上だそうです。


 えっ、35文字?

 そんなに長いの?!?!!!


 めちゃくちゃびっくりしましたが、統計上の数字に恣意的な操作はなく、客観的な結果です。

 長いタイトルになかなかなじめないのは「私の主観」で、「古い固定観念」なのかもしれません。


 理屈を書き連ねましたが、ようは「読まれたい」と「こだわり」のバランスです。


 長くても短くてもいい。

 私らしい最高のタイトルを考えよう。

 できれば35文字以上で!


 このたび、改題した拙作のタイトルです。







 7番目のシャルル、狂った王国にうまれて

 〜百年戦争に勝利したフランス王の記録〜




 38文字になりました。

 執筆当初は「7番目のシャルル」のみ。

 以前よりも内容が伝わりやすくなったと思いますが、どうでしょうね。


 あらすじ羅列タイトルにしたくなくて(小説の内容がなろう系ではないし…)、SEO対策を兼ねたキーワードをいくつか盛り込みました。


(※)SEO対策とは、サーチエンジン最適化のこと。


 知名度の高い「ジャンヌ・ダルク」をタイトルに含めればもっと目立ちそうですが、しっくりくるフレーズが浮かびませんでした。

 現時点でジャンヌ未登場ということもあり、詐欺タイトルになってしまう。

 そんな気がして今回は封印。でも、登場したころに考え直すかもしれません。


「7番目のシャルル」単独よりずっといいけどまだ再考の余地あり、かなぁ。


 でも、当面はこのタイトルでいきます!

 それでは、第九章の執筆に戻ります。早く主従を再会させないとー。





【追記】

 このエッセイは、noteで先行公開しました。


▼小説(ラノベ、特になろう系)のタイトルが長すぎる理由|note

https://note.com/shinno3cc/n/n2fc40f15c82c


 その後、Twitterのフォロワーさん(@myuchibusoku様、なろうでは無憂様)から「なろう風だと、『もう遅い』を入れるのが今の流行りです」と教えていただきました。

 そこからネタ的な感じで、拙作のなろう風タイトルを考えてみた……w



・なろう風タイトル①

王宮から追放されて廃嫡された王太子、勝利王になったら「フランス王としてパリに帰ってきませんか」と言われたけどもう遅い!チート家臣団はイングランドを駆逐してフランスを統一します!



・なろう風タイトル②(無憂さま作)

イングランドがフランスも支配するつもりが、もう遅い!聖女ジャンヌ・ダルクを擁して勝利王シャルルがフランス王位を奪回します!



 シリアス寄りの歴史小説なのに、なろう化してて草。

 作風とタイトルのバランス完全に無視してますが大体あってます。

 こんな感じの小説を書いてますので、興味がありましたらぜひご一読ください。

 

▼7番目のシャルル、狂った王国にうまれて 〜百年戦争に勝利したフランス王の記録〜

https://ncode.syosetu.com/n9199ey/

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― 新着の感想 ―
[良い点] なろう風タイトル考察という着眼点が面白いです(笑) [気になる点] パワーワードが「もう遅い!」以外にどれぐらいあるのか? [一言] 拙作「数寄の長者」も少し長めにするために「〜三人の天下…
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