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ふたご銀河の物語(改訂版)  作者: 日向 沙理阿
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ダルシア帝国の継承者 5

 ヘイダール要塞の会議室ではディポック司令官達とタリア・トンブンの話が続いていた。



「ダルシア帝国の詳細については、私も知らないのです。コア大使の秘書であったのは、ほんの数年間でしかありません。私が知っているのは、ダルシア帝国が非常に古いだけではなく、ジル星団のなかでも非常に高度な文明を誇っていたということです。ダルシアについて本当に知りたければ、それはリドス連邦王国に聞くのが確実だと思います」

と、タリア・トンブンは言った。



 ダルシア帝国はかつて多数の人口を擁していたが、それはもう数千万年も前のことになると聞いていた。現代においては、ダルシアの文明はコア大使一人を残すのみになっていた。その最後の一人が死んだ今、ダルシア帝国は滅んだも同然なのだ。

 タリア・トンブンはそう考えていた。



「しかし、そのダルシア帝国がコア大使一人だということは、誰も知らなかったのかな?」

と、ディポック司令官は聞いた。


「知っている人もいたかもしれません。おそらく、リドス連邦王国は知っていたと思います。ただ、ダルシア本国は完全に自動化された中央脳がコントロールしているので、まるで意志を持った人々が住んでいるように思えました。コア大使は中央脳を『ダルシアン』と呼んで、時々超空間通信で話をしていました。私には初め、『ダルシアン』という人物が本当に実在していると思い込んだものです」



 話しながら、タリアは宇宙都市ハガロンでのことを思い浮かべた。ダルシア帝国はコア大使とダルシアンの二人だけが生き残りだと噂するものがいたのだ。あれは、誰だったのだろう?



「タリア、コア大使は死んだかもしれないが、その『ダルシアン』という中央脳は残っているということにならないかな?」

と、ディポックは言った。


「でも、中央脳は生物じゃありません。つまりダルシア人ではないということです」

「確かに生物ではないが、だからこそ、中央脳は死なないのではないだろうか」

「いつまでも、動いていると言うのですか?」

と、タリアは言った。


「もし、コア大使が最後のダルシア人なら、もう何処にもダルシア人はいないから、ダルシア帝国には誰でも入れるのではないか?タレス連邦が艦隊を派遣してまで、あなたを確保しようとしたのは、彼らはダルシア帝国に入ることが出来ないからではないか?あなたがダルシア帝国について、もしくはその中央脳である『ダルシアン』について、何か重要なことを知っていると考えたからではないだろうか?」



 ディポックの言うことは、ありうることだった。

 ダルシア人がいなくなり、そこにダルシアの高度な文明が残っているとすれば、タレス連邦がそれを欲しがらないわけがない。ジル星団のどの国も、のどから手が出るほど欲しがっているに違いないのだ。



「でも、私は何も知りません」

「相手も、あなたがどれだけ知っているか知らないのだろうね」

と、ディポックは言った。






 宇宙空間をジャンプ・ゲートで移動する艦隊があった。

 目指しているのは、ヘイダール要塞である。


 ふたご銀河内の高速ワープ用のジャンプ・ゲートの出口が、ヘイダール要塞の近くにいくつもあった。

 かつてはヘイダール要塞のある辺りはふたご銀河内だけではなく、他銀河間の交易のための場所があり、非常に繁栄していた時代があったのだ。

 だが、今はその時代の記憶を持つ者はほとんどいなくなっていた。


 ジャンプ・ゲートを使ったワープは、ふたご銀河ではジル星団の種族だけが使っているものだ。ロル星団の種族はまだジャンプ・ゲートの技術については知らなかった。



「まだか、もうタレス連邦の艦隊は、ヘイダール要塞に着いているはずだ」

と、元銀河帝国の将官だったベルンハルト・バルザス提督が言った。



 タレス連邦の艦隊がゼノン帝国で学んだ魔術師を連れて、ヘイダール要塞に向かったという知らせがリドス連邦王国艦隊のバルザス提督の元に来たのは、少し前だった。

 ジル星団のタレス連邦とゼノン帝国は、種族や政治制度の違いからあまり外交官関係はよくなかった。だから、隙を突かれたのだと、バルザス提督は考えていた。タレスとゼノンとが裏で密約を結んでいたということはありえないことではなかった。

 そのことに気づかなかったことを彼は悔やんでいた。



「ゼノンの魔術師があのタレス連邦の連中と一緒に行動しているなんて、想像できませんが……」

と、副官のドルフ中佐が言った。


「いや正確に言うと、その人物はゼノン人の魔術師ではない。その魔術師は元々タレス人だと言うことだ。タレス連邦政府がゼノン帝国に魔法を学ばせるために留学させていた特殊能力者だと聞いている」

「それは本当でしょうか。あのケチ臭いゼノン帝国が人間族のタレス人に魔法を教えるなんてとても想像できませんが……」



 ジル星団では古い国々には魔法が伝わっていたが、新しく宇宙文明に入った国の中には魔法が使われていない国もあった。その一つがタレス連邦である。


 ゼノン帝国では魔法については国家機密並みにその流失や伝授についてはうるさかった。他国の者に魔法を教えるなど、これまで聞いたことがなかった。


 魔法と言うものは昔から師について学ぶものだというのがジル星団では一般的な習慣である。そのため魔法使いや魔術師の数はそれほど増えることはなかった。ある程度増減はあっても、その国の人口のほんの数パーセントであり、その中で強力な魔法使いや魔術師となると両手の指の数いればいい方だった。


 それに対してゼノン帝国では近来自国民に対しては魔法をかなり広範囲に教育していた。文字を学ぶように呪文も教えるのだと言われたものだ。

 それは優秀な魔術師を多く育てる為だった。

 多くの国民に魔法に対する門戸を開いた結果、確かに優秀な魔術師が増えたのだと思われる事例があった。近年ゼノン帝国の魔術師による他国への侵害が急激に増えているのだ。



「まったく、迷惑なことです。連中がもっと良いことに魔法を使うならば、彼らの名声も上がるでしょうに」

「彼らは名声よりも、実質の利益を望んでいるのだろう」

「その所為で、魔法を悪く言うものが増えているのが困りものです」



 ジル星団では魔法を使う国が多いのは事実である。

 だが、国によって魔法を使う種類が少々異なっていた。つまり、それぞれの国には得意な魔法の種類があるのだ。

 ゼノン人が得意とする魔法は攻撃用の魔法である。

 ゼノン帝国ではかつて国内の紛争でも敵を攻撃する魔法をかなり使用していたと言われていた。現在では宇宙艦隊規模でも攻撃可能な魔法を考案していると言う噂だった。



「ゼノンには昔、バルガルディーという呪文を綴る大魔術師がいたそうだ……」

と、バルザス提督が言った。



 ジル星団では、惑星ガンダルフに五大魔法使いと呼ばれる者たちの伝説がある。

 その中の一人『大賢者』と呼ばれるレギオン、彼は強力な魔法使いとして並ぶ者無きものであり、様々な文明にさまざまな名を持って生まれ変わったと言われている。レギオンはゼノンに生まれたときバルガルディーという名の魔術師だったと言われていた。



「それが、ガンダルフの大賢者と言われるレギオンのことなんですか?」

「そう言っていた。私だって、昔のことはそう知っているわけではない。レギオンは色々な時代に、あちこちに生れて、その地の言葉で呪文を綴った。だから、魔法使いや魔術師のいる国は、かつてレギオンが生まれたところでもあるということだ」

「しかしね、ゼノンは、人類型とは違う種族でしょうに」



 ゼノン帝国は、竜型の種族だった。とはいえ、現在その姿を見て、竜型と判断するのは難しい。どこかで人間型と混血したのではないかと言われている。

 顔の形は確かに竜型だが、身体全体はほとんど人間と同じだった。ただ、人間よりも一回り程身体が大きく、肌の一部には鱗が生えている。また、力も強い。そして、何よりも寿命が一般の人間型種族と言われる者達よりも長かった。



「レギオンはそうした種族にも興味を持っていたのだろう。何にでも興味を持つのが彼の性癖なのだ。ようするに新しい経験、それを求めてゼノンに生まれたのだろう」



 ガンダルフの大賢者、レギオンは、呪文の綴り手だった。

 魔法使いや魔術師の中でも呪文を綴れる者は滅多にいない。呪文を綴るには、多くの知識と共に経験も必要になる。強い魔力も必要だ。ジル星団ではそれができる者は、はるかな昔から、ガンダルフの大賢者『レギオン』だけだったと言われている。

 レギオンは、様々な惑星や文明に生れて、その地において呪文を綴ったと言われているのだ。


 だが呪文は時代が下るに連れて、人々に忘れられ、新たに呪文を必要とするようになる。ジル星団で魔法の呪文が残っているのは、ゼノン帝国とナンヴァル連邦、古い文明の残る国々、そして惑星ガンダルフの一部地域だった。


 ガンダルフは大賢者レギオンの母星と言われているが、そうした星でさえも、レギオンが生れて何百、何千年と過ぎていくと、呪文は忘れられていくのだった。


 まして、機械文明が発達し、宇宙に出て行くようになると、たいていの文明では魔法が衰退し、中には忘れ去ってしまう場合もある。

 というのも、特殊な能力がなくても万人が使える科学技術と、魔力を持った者が一定の訓練を積み、知識を積み重ねてやっと使えるようになる魔法とでは、使い易さに問題がある。

 それに、影響を及ぼす距離や範囲については、致命的だった。魔法は惑星の中の狭い範囲でしか使えないのが普通だ。宇宙空間を越えて影響を及ぼすような魔法は、使える者がいなかった。宇宙で使える魔法は、パワーの量が圧倒的に違うのだ。ひとつの文明で大魔法使いといわれる者であっても、宇宙で魔法を使う事を可能にしたものは、これまで『レギオン』しかいなかったと言われている。


 ロル星団とジル星団の大きな違いは、ジル星団では宇宙文明まで発達した現在でも魔法というものの存在が信じられ、政府の中にまでそれが使われているということなのだ。ロル星団では、大昔の淡い記憶でしかなく、単なる御伽噺だと考えられていた。

 ただそれはロル星団に魔法、つまり神秘的なものが存在していないということではない。一般には存在しないことになっているだけかもしれなかった。

 なぜなら、ロル星団であってもかつては魔法が盛んな時代があったのだ。従って、社会の闇といわれる場所でまだ存在している可能性はある。一つの文明の中で神秘的なものが完全に消滅することはないのだ。



 足の速いことで有名なリドス連邦王国の艦隊も、ヘイダール要塞まではあと少し時間がかかるようだった。



「向こうに着いたら、すぐに姿を隠せ。彼らには悟られないようにするんだ。恐らく、我々が向っていることにタレス連邦の連中は気づいているはずだ」

「ジャンプ・ゲートの出口はどうしましょう?」

と、操縦士が聞いた。


「閉じてくれ。タレスや他の連中に別のジャンプ・ゲートがあることを知られたくない」



 バルザス提督は、スクリーンを見つめた。やがてそこに、タレスの艦隊とヘイダール要塞が映じるはずだった。

 彼の着ている軍服は白が基調の青みがかった生地で、銀の筋がついていた。かつて、彼の着ていた軍服は黒が基調の生地で銀の筋が入っていたものだ。リドス連邦王国と銀河帝国とでは、軍服の生地の色さえもかなり違う。ましてそのほかのことになると、随分違うのだ。



 あのヘイダール要塞には、彼のことを知っている人物がいるはずだった。ロル星団内の紛争中に、銀河帝国の提督がヘイダール要塞に亡命したことがあるのだ。直接知っている人物ではないものの、自分のことがヘイダール要塞にどう伝わっているのか、少々気になるところだ。

 だが、その提督も今の彼については何も知らない。彼は銀河帝国にいたときのベルンハルト・バルザスとはもはや違うのだ。



「提督、ジャンプ・ゲートの出口です」

「わかった。全艦隊に通信。第三レベルの戦闘態勢で待機せよ」

「了解」



 ジャンプ・ゲートを出ると、星の光りを遮る物体が黒々と浮かんでいた。これが、ヘイダール要塞だ。

 バルザス提督にとってここに来るのは初めてではない。銀河帝国の艦隊に属していたときに、何度も来たことがある場所だった。





 リドス連邦王国の艦隊は、ヘイダール要塞の傍でジャンプ・ゲートから出ると、そのままステルス状態に移行して、要塞や近くにいるタレス連邦の艦隊の探知を逃れた。



「やはり、タレス連邦の艦隊がいますね」

と、ドルフ中佐が、スクリーンを見て言った。



 タレス連邦特有の流線型の艦艇は、およそ五千隻ほどだった。

 ロル星団ではおよそ一万隻以上で一艦隊を形成するが、ジル星団の政府では、五千隻を一艦隊とする場合が多かった。



「やはりゼノンの魔術師が魔法を掛けている」

と、ベルンハルト・バルザス提督は魔法の存在を感じて取って言った。



 狭いとは言え、ヘイダール要塞全体の宙域に魔法を仕掛けるには、かなりの魔力と知識がいる。そして、相手の魔法がどんなものか分析し、解除するにはかなりの経験と知識が要る。だから、魔法に通じているバルザス提督がヘイダール要塞に来たのだ。



「我々が来ることを、知っていたのでしょうか」

と、ドルフ中佐が言った。


「おそらくな。だが、私が来ることは知らないだろう」



 それが、こちらの有利さだった。ゼノンの魔術師なら、リドス連邦王国の艦隊には、魔法使いが同乗していることくらい常識だ。だが、その魔法使いの力の程は、まだ知らないはずだった。

 バルザス提督は旗艦と数隻の艦艇をステルス解除すると、ヘイダール要塞に近づいた。



「こちらは、リドス連邦王国艦隊提督バルザスだ。応答を求む」



 通信回線を開いて、ヘイダール要塞に呼びかけた。





 司令官のいる会議室に、慌しく司令室から連絡が来た。



「リドス連邦王国の艦隊から、呼びかけがありました。すぐ近くの宙域に、数隻の艦艇がいます」

「ワープ・アウトしたのか?」

と、ディポック司令官が聞いた。


「わかりません。ワープ・アウトした形跡はありません。ただタレス連邦の艦隊と同じように突然現れたように思われます。現在は通常航行で要塞に近づきつつあります」

「わかった。すぐ行く」




 司令室のスクリーンに数隻の艦艇が映じていた。



「あれは、リドス連邦王国の艦だわ」

と、司令官に付いて来たタリアが言った。


「ベルンハルト・バルザス提督と言っています」

と、通信員が言った。


「私、知っているわ。リドスのバルザス提督のこと」

と、タリアがうれしそうに言った。

 こんな宇宙の辺境の要塞で知っている人の名を聞くことが、こんなにホッとするとはタリアは思っていなかった。



「ちょっと、待ってください。司令官、ベルンハルト・バルザスという名に、聞き覚えがあります」

と、参謀のグリンが言った。その声に警戒心が含まれているのを、そこにいる誰もが感じた。



 副官のブレイス少佐も頷いた。



「ああ、私もだ。多分、銀河帝国にそんな名の提督がいたな」

と、ディポックも言った。


「それじゃ、あの大逆人の部下の一人だった、……」

と、ダグ・アルズ提督が急に声を潜めて言った。


「あら、知っているの?バルザス提督は、銀河帝国から来たのよ」

と、タリアは屈託なく言った。


「タリア、あなたの知人だというリドス連邦王国の軍人は、彼のことかな?」

と、ディポックは聞いた。


「ええ、その一人よ。他に二人知っているわ」



 ディポック司令官とその部下達は、顔を見合わせた。司令室に緊張が走るのが感じられた。



「リドス連邦王国の人よ。信用できるわ」

と、要塞の人々の中の妙な雰囲気を感じ取ってタリアは言った。



 咳払いしてディポックは言った。



「あなたの言っている人物かどうか、確認できるかな?」

「スクリーンに顔が映れば、わかると思うわ」





 ヘイダール要塞の会議室に残された、タレス連邦司艦隊令官カウベリアの一行の中の一人が言った。



「来ました。リドス連邦王国の連中です」



 彼の名は、ヒールリアン・ドレイ。タレス人ではあるが、ゼノンの魔術師だった。

 リドス連邦王国の艦艇がヘイダール要塞に一定の距離まで近づいた時、分かるように魔法を仕掛けておいたのだ。



「だが、奴らの中にも魔法使いはいると聞いている。おまえ一人で大丈夫なのか?」

と、カウベリアは言った。


「連中にだって、魔法使いはそう多くはいないはずです」

「そうだといいが。リドス連邦王国については魔法使いのことだけではなく、未確認のことが多いことも事実だ」

「これでも私はゼノン帝国の宮廷魔術師の一人です。リドスの魔法使いになどに引けはとりません」



 魔術師ドレイは、自信ありげに言った。

 彼はタレス連邦の特殊能力者だった。その人一倍強力な念力をもつことで、ゼノン帝国で魔術師の修行をすることをタレス連邦政府から命じられた一人だった。

 その名もゼノン人らしい名に変えて、彼は人間を差別する傾向の強いゼノン帝国で苦労して魔術の修行をしてきた。その結果、宮廷魔術師と呼ばれる者たちの仲間にまでなったのだ。

 ゼノンの魔術師の中で宮廷魔術師は力の点でも、技術や知識の点でも普通の魔術師では遥かに及ばないというのが、ゼノンでの常識だった。


 ゼノン帝国は、ジル星団でも屈指の魔術師の力と数を誇っている。その上、科学技術においても、ダルシア帝国に次ぐ高度な文明だと自負していた。それは事実ではあるが、リドス連邦王国と比べることができるかということには、かなりの異論があった。


 リドス連邦王国の本国は、恒星トゥーラーンの第三惑星ガンダルフであり、その星はあまたの魔法使いの祖である、伝説の魔法使い『大賢者レギオン』の生まれた星だと言い伝えられている。


 その話はタレス連邦でも昔から知られていた。

 魔法そのものは伝わっていないのに、不思議なことにタレス連邦が宇宙船で宇宙へ飛び出す何千年も前から伝わっていた話なのだ。

 ただ現在は、魔法使いの星ということではなく、遥か遠い銀河からリドス連邦王国の人々が惑星ガンダルフに移住してきたことで知られている。

 彼ら、リドスの人々も何らかの不思議な力を持っているというのがもっぱらの噂であった。


 魔法使いや魔術師のいないタレス連邦から来たカウベリア提督は、不安だった。何と言ってもリドス連邦王国はジル星団にとって、他所から来た得体の知れぬ者たちなのだ。



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