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詩集

りんご飴

作者: 陸 なるみ

*この短編は遥彼方さまご主催の「夏祭りと君」企画参加作品です。

衆目の中キミは飴を差し出して

浴衣の私を動けなくする


親友だと思った女の子たちが

「リンゴちゃん、リンゴちゃん」

「甘くて酸っぱい」と歌っている


キミの悪友たちと言えば

キミの後ろを取り囲んで

りんご飴の持ち主が代わるのか

ニヤニヤしながら待っている


私は結構冷静で

「受け取ったらお付き合いなのかな

それとももらうだけでいい?」


なんて言えたらいいのに


私は早く逃げ出したくて

黙って首を横に振るだけ

どうしたらいいかなんて

習ってない


あのりんごはどうなったのかな?

花火の映る暗い川面に

沈んでいってしまったろうか……


小5の私は児童会委員をしていたけど、中身はてんで子供で、全く対処できませんでした。

ごめんなさい、キミ、ごめんよ、りんご飴。

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― 新着の感想 ―
[一言]  読ませていただきました。 いい詩ですね。 実話なのかなあ。 少年少女時代の甘酸っぱさがたまらなく感じました。 周りに友達がいるとこうなってしまいますよね。 それも、また切ないけど、男の…
[一言] 二回目読みました (*´▽`*) 甘酸っぱい感じがよく伝わってきます☆彡 まぁ、後ろに沢山いたらそんなものかもしれませんね (;'∀')
[良い点] 「りんご飴」というタイトルがもう甘酸っぱいです。 情景が浮かんでくる詩ですね。 読んでいると、自分の身に置き換えてしまいます。 りんご飴は祭りには欠かせない萌えアイテムだと私は思います。 …
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