私は王子が好きなようです
それから私は第一王子の婚約者として王妃様指導の元、王族としてのマナーなどを習うことになった。
母からは一通り教育を受けていたが、まだまだ勉強することも多い、ちょこちょこと城へ行くことが増えたが、マリンも騎士の妻となるべく一緒についてきて何故か剣の稽古を始めた。
騎士団では愛らしい容姿とは裏腹に猛者の如く剣を振るう姿は、まさに戦の女神的な存在になっているそうだ。
アルフレッド様も、一緒に切磋琢磨できる相手で本当に嬉しいと、かなりの高評価を頂いている。
・・・・・・・妹は何処へ向かっているのでしょう・・・・・・・
私も城に忙しいが先生からはお褒めの言葉をもらっている。
早く終る日はケイトと二人だけでお茶をすることが増えた。
ケイトも勉強やら父の仕事の手伝いやらで忙しく、たまにお茶のためだけに抜け出して来ている事もあった。
咎めに来る宰相には「忙しい中でも婚約者との親睦を深めなければ夫婦で国を築いていくことはできないだろう」と、それらしい事を言って追い返していた。
こんなに大事にしてもらっているのが申し訳なく思うが、マリンは点数稼ぎしおってと怒りながら紅茶を飲み干していた。
私は忙しいながらも充実した日々を過ごした。
そうしているうちに15の誕生日を迎える事ができた。ちなみにその日はマリンによかったよかったと泣かれた。
私も泣けてきて、ベッドの上で二人抱き合いながら泣いた。
そして、私は日を追うごとにケイトに惹かれている事に気づいた。
こんな私でよいのならこのまま彼と結婚していいと思っていたけれど、やはりマリンの言葉で不安が残っていた。
「ケイトはいい方向へ向かってる。お姉様の事本当に好きみたいだし。でもやっぱり何か大きな力で捻じ曲げられそうで怖いから。お姉様がケイトに惹かれていても絶対に深入りしたりしない方がいい」
マリンは私の思いを汲みながら、真面目なで言っていた。
なにかおおきなちから。
私はケイトが好き。でもどこか人事の様。
言いようのない不安で、どうしても行き詰まってしまう自分がいた。