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義妹は王子に勝負を仕掛けました

それからケイト王子は何度も家に遊びに来た。

そのたびにマリンに勝負をしかけては負ける日々が続いていた。

「男のくせに木登りもできないんですの?おほほほほ!!!」

木の上で高笑いをするマリンを見つめながら、淑女は木登りなんてしませんよって言いたかった。

隣りにいたメイドも真っ青だがケイト王子は悔しそうに帰ったら特訓だ!と地団駄を踏んでいる。

「大丈夫ですよケイト、普通に体を鍛えて剣の練習をしていれば男の子なのですぐにマリンに勝てますよ」

「リザ・・・・・」

「お姉様!!そうやってケイトを甘やかすから付けあげるのよ!!」

木からするすると降りてきたマリンがそう叫ぶ。

「うるさい馬鹿マリン!お前みたいなゴリラ女は婿すら来ないぞ!」

「はぁ?!私はお姉さまとこの家を継ぐんですぅー!男なんていりませんー」

「はぁ?!?!」

おでこをゴリゴリ押し付けて二人は口喧嘩を始めてしまった。

もう何度か見た光景なので見慣れているのだけど、慣れていない人達はアワアワと慌てだす。

ほら、2人ともいい加減にしてあげて。

新人の側近さんなんて顔が真っ青よ。

それにしてもケイト王子もマリンの口が悪い感じが移ってきている気がする。

私はどうしたものかと頬に手を当ててため息を吐いた。


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