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教室にて


教室に帰ると、ザワザワしていた。

まぁ、自習と言って勉強している人はあまり居ないよね。


「あ、明日香ちゃん帰ってきた。おかえり~」


「ただいま戻りました。」


「何の話だったの?」


「復帰後の今後の話かな。」


「ふ~ん?」


遥ちゃんは、1週間ほど休んだだけなのに? って顔をしている。


ガラッ!


山下先生が入ってきた。


「ちょっと遅くなったが授業をするぞ~」


「「「「えぇ~!」」」」


生徒たちから不満の声が上がった。


「何だ、今度のテストみんな満点取る自信が有ったのか、なら自習のままでも良いぞ?

 もちろん、それ以下の点数取った奴は全員補習な。」


「授業受けます! やらせて下さい!」


「先生の授業受けたいです!」


「そうだろ、そうだろ、じゃあ教科書36ページからやるぞ。」


こうして何事も無いように授業が始まったのだった。


・・・・


お昼休みになり、遥ちゃんと一緒にお弁当を食べていると。

女生徒が教室に飛び込んできた。


「ねーねー聞いた?」


「何を~?」


「C組の斉藤さんと田中さん、あと遠藤さんの3人、退学になったんだって。」


「マジで?」


「マジマジ、さっきC組で聞いた話だから間違い無いって。」


どうやら学園もなかなか素早い対応をしてくれたみたいだ。


「退学の理由って何だったの?」


「さあ? でも、あいつらっていつ退学になってもおかしく無かったよね?」


「まぁね~ でも、入学したばっかりなのに退学になるほどのことって何したんだろうね~」


「案外、夜の街で怪しいことでもしてたんじゃないの?」


「ありうるかも。」


そんな話を聞いていたら、遥ちゃんがこっそり聞いてきた。


「明日香ちゃん、何か知ってる?」


昨日連れて行かれての今日の退学だ、何か関係していることに気が付いているっぽい。

こっそり聞いているのが良い証拠だ。さて、どうしようか…


「…そうだよね、知ってる訳無いよね。

 ゴメンね、変なこと聞いちゃって。」


どうするか考えていたら、言いにくい物と思ったらしく、逆に謝ってきた。

確かに言いにくい物ではあるけどね。


「そんなことないよ、気にしてくれてありがとうね。」


「でさ、昨日のサウンドステージ見た? ストチルの後藤君カッコ良かったよね~」


「え? 遥ちゃんは後藤君押しなの? 私は木下君が良かったな~」


ちなみに後藤君とはストチルのリーダだ。


「おっ、明日香ちゃんがこんなに反応するとは思わなかったし、もしかしてそれが素?」


やばっ、思わずストチルに反応してしまった。


「あ、あの、その、えっと…」


「いいって、いいって、そっちの明日香ちゃんの方が絶対良いって!」


「そ、そうかな?」


「そうだよ。よし決まりね!」


「えぇ~! 横暴だよ~」


「そうそう、その感じ♪」


「うぅ~ 頑張る…」


こうして学園におけるいじめ問題は解決したのであった。

ついでに私も変わることになってしまった。結果オーライ?


でで~ん!

田中、遠藤、アウト!


名前は偶然です。いやマジで。

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