表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/100

自殺


今日もまた不良に絡まれた…

もちろん怪我一つも無く撃退したけどね。

何でこんなに絡まれるのか不思議でしょうがない。

気分も落ち込んでるし、さっさと帰ってくまさんぬいぐるみ作りの続きをやろうと思う。

僕は癒しを求めているのだ。


ぽつっ…

頬に水滴が当たった。


「ん? 雨かな?」


ぽつ、ぽつ、ぽつ、ざあああぁぁぁ~~~


「嘘~! 今日は雨って聞いてなかったよ~」


急いで橋の近くにある屋根付きのバス停へと滑り込んだ。


「あ~あ、パンツまでぐっしょりだよ…ついて無いなぁ~」


ハンカチで顔だけ拭いて嘆いた。

言っておくが、一人だからこんな言い方になっているが、普段は怖がられているため会話をすることが無い。

話すときは、「ああ。」とか簡潔に短い言葉しか発しない、泣かれるからな…


「これはしばらく止みそうにないね…」


雨は激しく降っている。

一度完全に濡れてしまったから、諦めて帰っても良いんだが、何となくそんな気分でも無かったので、しばらく雨宿りすることにした。

もしかしたら止むかもしれないしね。


しばらくボーっと雨を眺めていると、橋の向こうから誰か歩いて来たのが見えた。

よく見てみると、やってきたのは女子高生くらいの女の子だった。

しかも、傘も差さずにずぶぬれ状態でとぼとぼと歩いていた。


「あの子も突然の雨でずぶ濡れになったから、諦めて帰ってるのかな。」


そんなことを考えながらぼ~っと女の子を見ていた。

女の子は橋の真ん中辺りまで来た所で立ち止り、川を見ていた。

川は雨のせいで増水し、荒れ狂ったように流れている。


「ん?」


突然女の子は橋げたによじ登り始めた。


「まさか…」


もしかすると自殺をするのかもしれない。

僕は急いで女の子のもとへと走った。


「早まるな~!!」


僕は叫んだが、女の子が気付く様子は無い。

おそらく雨のせいで聞えないのだろう。

女の子まであと少しと言う所で、女の子は川へと身を投げた!


「くそっ!」


僕は女の子を追って川に飛び込む。


バシャーン!!


着水ギリギリで女の子を捕まえることが出来た。


「ぷはっ!」


なんとか水面から顔を出す。

川に流されながらも、何とか女の子を確認する。

怪我とかはしてないっぽいが、気を失っていた。


「おい! 起きろ!」


声を掛けたが、女の子は目覚める様子は無かった。


「仕方がない、なんとか岸まで行ければ…」


流れに逆らいながら向こう岸まで泳いで行くが、流れの方が強くて上手く進まない。

すると、向こうから次の橋が見えてきた。


「やばい! このままだとぶつかる!」


力いっぱい泳ぐが、どうやら間に合わなそうだ。


「くそっ!」


俺は女の子を庇うようにして、背中から柱へと激突した。


ドカッ!


背中と後頭部に強い衝撃を受け、俺は意識を失った…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ