表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/16

・・・・・

俺とユナは産まれた日、病院が一緒だった事もあり、出会った時の記憶はない。

物心つく前から一緒にいた幼馴染だ。

だから一目惚れみたいなものはない。

いつぐらいから好きになったかは覚えていないが、俺は隣にいる可愛い笑顔の女の子の事がずっと気になっていた。

と言っても俺は当時5歳のガキんちょ。

恋だの愛だの好きだのを知る年ではなく、この「気になる」という感情がなんなのかは分かっていなかった。

だがそんな時、俺はユナから告げられたのだ。


「りょーたくん、だいちゅき!」


天使みたいな可愛い顔を赤面させ、ユナは俺に想いを告げた。

それが5歳の頃だ。

この言葉を聞いた俺は幼いながらもドキていた事を覚えている。

俺はこの時に確信したのだ。

俺もユナの事が大好きなんだと。


「……って感じで初恋エピソードはあってたっけ?」


「だから言うんじゃねえ!!」

「だから言うんじゃねえ!!」


亮太と禅輝の初恋という名の黒歴史をさらりと解説したミズキ。

2人とは7歳からの付き合いという事もあり、基本的に彼らの事で知らない事は殆どない。

文字通りの旧知の仲だ。


「他のやつにはこの事言ってないだろうな?」


「言ってないよ〜!僕がこの話しをする時は、2人を揶揄う時だけだからさっ!」


「なんて嫌な幼馴染だ……」


笑うミズキに渋い表情を浮かべる亮太と禅輝。

こんな感じではあるが、3人の仲は良好と言っていい。

だがそれは、単なる交友という意味だけではない。


「まぁ茶番はここまでとして……ミズキ、今回も知恵を貸してくれるんだろ?」


「ふふっ勿論さ。今回も良いデータを取らせてもらうとするよ」


ミズキはそう言って不敵な笑みを浮かべた。

改めてになるが彼の名前は花宮ミズキ。

日本一のセキュリティ会社【花宮ガーディアンス】の社長「花宮雅仁」の1人息子。

セキュリティの情報提供や、罠の提案を行っている。

対ユナ戦においての亮太の「頭脳」である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ