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「ロイ様、お久しぶりでございます」
「あぁ、エマ嬢。久しぶりだね。元気そうでよかった」
ロイは微笑みながら言った。
ちなみになんどかお話しするうちに。、丁寧語はやめてもらっていたのだ。
(丁寧な言葉もよかったけど、やっぱり自然体が一番だわ)
「ロイ様、少しお話があるのですが・・・今お時間よろしいでしょうか」
「妹のダンスも見終わったし、あとは帰るところだったから大丈夫だよ。」
「あの・・・もしよかったらなんですが、カフェテラスに行きませんか」
学園のカフェテラスは、有名店も出店しており、ケーキがおいしいのだ。
(実は甘党ってこともリサーチ済なのよね・・・ロイ様と最後に思い出がほしい・・・)
エマは恥ずかしさと、断られたらの怖さとあり、下を向いていた。
「いいよ、いこうか」
ぱっと顔をあげると、微笑んでいるブルーの瞳と目が合った。