表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初恋2  作者: りら
6/16

5

エマは学園に入学した。

「あ、あの方は・・・」


エメラルドブルーの瞳で美しい銀髪の女性を見つけた。

(ロイ様の妹様だわ。確かアンリ・ローズ様よね。私の一つ上だったのね。差し入れに行ったときよくお見かけしてたわ。ロイ様の妹様・・・尊っ。美しすぎて、私なんてモブキャラは近付いてはいけないわ。私のせいで美しさをそこねてしまうわ)

謎の思考の元、アンリには近づかず、遠くからいつも見つめていた。


アンリは、エミリという奨学生の女性と一緒にいることが多かった。

(ふわふわな金髪でエメラルドグリーンの瞳でなんとお美しい・・・お2人が並ばれていると天使のよう。奨学生だなんて、なんて努力家なのでしょうか。お二人とも美しさだけではなく、知性も持ち合わせているとは・・・はぁすばらしいわ。眼福・・・)

モブキャラとして美しさを汚さないように、話しかけず、ストーカーのように、いつも勝手に観賞していた。


1年後アンリの婚約者が入学してきた。

(あの時あった王都騎士団長のご子息様だわ。あー絵になるわぁ)



しばらく見つめていると、なんとなく様子がおかしいと思い始めた。

アンリはわざとルイスとエミリを2人にしようとしているようにみえた。

思い違い?と思うも、何度もその場面を見つけてしまう。

(アンリ様、何をお考えなのかしら・・・)



その後、「平民が公爵令息をたぶらかしている」などといった噂が聞こえるようになった。

(みんなあることないこと言ってばっかりっ!アンリ様とルイス様とエミリ様を傷つけるなんて許さないわ)


イライラしながら、騎士団の鍛錬場にいつものように見学しに行くと、たたづんでいるアンリを見つけた。


(アンリ様のあの目・・・アンリ様がみてたのはルイス様ではなく・・・)

エマはアンリの気持ちを悟ってしまった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ