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初恋2  作者: りら
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2


「エマってばっ!」


「あら、お兄様いついらしてたの?」


「5分くらい前だよっ。読んでもボーとして反応しないし、暑さにでもやられたのかと思って心配したぞ」


「あ、これ差し入れです。」

レモンのはちみつ漬けと冷たいレモネードをカイルに渡した。


「わざわざありがとな」


「あ、あの、お兄様、ローズ辺境伯家のロイ様とは・・・」


「あぁ、辺境騎士団団長のことか?今日は王都騎士団との合同訓練なんだ。なにかあった?」


「あの、転びそうなところを助けていただいて・・・」


「そうだったのか。俺からも改めてお礼を言っておくよ」


カイルはそう言って訓練に戻っていった。




エマはしばらく訓練のお様子を、いや、ロイのことを見つめていた。

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