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1年後エマが卒業となった。
ロイとエマは卒業パーティでダンスを踊る。
「あのいかつい男があんなにやさしい顔で微笑んでいるぞ」などと会場は別の意味でざわついていた。
3か月後には結婚式が控えている。
ロイ様はガタイがよいので、完全オーダーメイドのタキシードだ。
筋肉がすごくてすごくて、衣装作成は大変そうだった。
テラスで休んでいると
「エマ、卒業おめでとう」
ロイが箱を出す。
「・・・きれい」
箱を開けると、ロイと同じ瞳の色の髪飾りがあった。小さな金色の宝石もちりばめられている。
「16も年上だ。こんな顔でこんなガタイで、みなに怖がられる私は結婚なんてできないと思っていた。私を見つけてくれてありがとう。・・・私の色すぎてこどもじみた事をしてしまったが・・・もう、きみと離れることはできない。身に着けてほしい」
ロイはエマの髪に髪ssりをつける。
エマはロイに抱き着いた。
嬉しくて、幸せすぎて怖いくらいだ。
私は、この人といきていく。
私をみつけてくれてありがとう。
「ロイ様、大好きです!」
「・・・」
ロイの瞳に吸い込まれそうなくらい近い。
ほっぺにキスをされ、
「愛してる」
耳元でささやかれ、抱きしめられ、キャパオーバーで気絶されたのは言うまでもない。




