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新体制

 1553年 5月 信濃国花岡城 武田信之


 この日は、花岡に来てからの初めての評定だった。

「 皆の者良く集まってくれた。皆で集まるのは、初めてだな。名前と得意分野を言ってくれ。 」

結構時間かかるなぁ~みんなが自己紹介してる間に今の人事の状況を説明しよう。

 筆頭家老 小山田備中守虎満 岡谷城代

 奉行衆  作事奉行 藤吉郎

      普請奉行 工藤源左衛門祐長

      勘定奉行 工藤長門守昌祐

      横目奉行 金丸平三郎昌直

 小姓・祐筆 井伊肥後守直親

 まだ小規模なのでこれで十分であろう。丁度自己紹介も終わったようだ。

「 今後の方針を指示いたす。来年には、私の初陣となる南信濃への出陣が控えておるゆえ、各々教練を怠るでないぞ。内政についてだが、民に寄り添うことを意識し、田植えが終わり次第軍備の教練をいたせ。昌祐三間半の槍を揃えておけ。戦ではそれを使ってもらう。」

「 殿、三間半ともなると扱いづらくありませんか? 」

その疑問を持つのは当然である。

「 確かに扱いにくいが、慣れれば相手と隙間が出来、さらにこちらが一方的に攻撃することが出来る。領民が死んでしまえば国力の低下に直結してしまう。だからこそ少しでも生存率が高い武器を使わせようと思う。」

 納得している者も多い。実際長槍の方が扱えれば強いのだが、少し訓練が必要なのが傷だけど。

その後も結構長引いたが、皆で決めるべきことは決まったが、平三郎と藤吉郎と直親には密命を与えた。

 評定後

「 お前らに集まって貰ったのは、他でもない。密命を与える。 」

1,平三郎にはスズランの栽培2,藤吉郎には清酒の製造 3,直親には硝石の製造 をそれぞれ行わせることにした。これらは、家中の内密にしたいので与力に任せるわけにいかなかった。

製造方法についてだがスズランは説明不要でしょう。清酒の製造は利益のわりに簡単で濁り酒に灰を入れるだけなのだが兵糧は、後々くるであろう大飢饉に備え買い込んでおきたいから父上に頼んで友野屋とのパイプを繋げて貰えたので格安の濁り酒を仕入れて貰っている。硝石は、時間がかかるので早いうちから行おうと思い平三郎の家臣に五箇山に向かって貰った。ここでは昔から硝石が生産されているので引き抜けないか交渉に向かった者が先日数人を連れて帰ってきたので裏山に領地を与えて生産を始めて貰ったのでそこのまとめ役に直親を着かした。この後飢餓を領国を襲うことになるが清酒に救われる事となるがこれはまだ後の話。              


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