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木曽滅亡



 1554年 5月 信濃国 上之段城 武田信之


 木曾の首脳部を騙し討ちした頃城内が慌ただしくなっていた。城下に武田の軍勢が突如現れたのだ混乱するのも当然だった。指示を求め当主並びに重臣たちが宴会を開いていた大広間に向かうと全員が死んでいるかもしくは死に近い状態であった。


 城外に出て部隊を率いて来た藤吉郎達と合流しさっきまで自分たちがいた城を見ていた。


「 平三郎よくやってくれた。昌秀は福島城を、藤吉郎と直親は上之段城を攻めろ。よいな。 」

 "畏まった。"

「 儂の精兵たちよ、抵抗する者共は総て皆殺しだが降伏する者は縛り上げ一カ所に纏めておけ。者ども総がかりだ。平三郎、お主には書類の確保に向かって欲しい頼むぞ。」

 そうして全軍が一気に動きだすと御家の頭脳を失った木曾の者は交渉を申し出きたので総ての武装を解かせ面前に連れて来た。代表として出てきたのは前当主木曾義在の娘婿であり武田との取次役でもあった山村義利

「 木曽家臣山村義利にございます。此度は主に成り代わり臣従をお許し頂きたく。 」

それを聞いた俺は笑いを堪えるのに必死だった。それは皆同じだったらしく笑いを堪えていた。それを見て必死に抗議してきたがそれも火に油を注ぐだけであった。

「 そうか、お主は知らぬのだな。もう木曾という家はないんだよ。 」

義利の顔からは血の気が引いていった。「 まさか、他の城は? 」

「 もう落ちているであろうな。臣従?笑わすなよ。木曽の御家が滅んだ今ここで下って部下と己の命を保つかここで全員殺されるかどちらが良い?今下れば飛騨の国境側に領地を頂けて飛騨侵攻の時に戦功を挙げれば旧領復帰もあり得るであろうな。もう一度聞く是か非か。」

 義利に苦渋の決断を下した。力のない声で小さく呟いた。”木曾家は降伏いたしまする。”


 その後各城で城を落とした部隊が続々と福島に合流してきた。今後の事についての軍議が開かれることになった。軍議の始め開口一番に諸将から俺が称賛された。が、叔父上からは叱られる事になってしまった。

「 三郎、なぜ義康を筆頭に殺したのだ。特に義康の子は御屋形様の娘を嫁がせる筈であったではないか。 」

「 叔父上お言葉にございますればここ木曽は中山道が通っておりまする。なればこそいつ裏切るかわからぬ者に任せられぬのです。今後美濃・飛騨に拡大していくのであれば此処木曽を一大拠点にそれも直接的に抑えなければ行かぬのです。更に申せば此処木曽の木材を使い...... 」

「 もう良い、お主なりの考えがあるのであればそれで良い。それはそれでも私は嬉しいぞよくやった。」

そこからは白熱した空気から和やかな空気が流れ皆それぞれの苦労を労った。


 木曽を滅ぼした三郎の判断吉と出るか凶とでるかこれはまだ後の話である。

お読みいただきありがとうございました!


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