表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/76

~第六話~

 何時間くらい経っただろうか。

みんなが輝きながら流れる汗を、手の甲で拭っている。疲れ果てているはずなのに、みんなが笑っている。

少し不思議な感覚だったが、すぐに慣れた。やはり復調村は、僕が求めていた村なのだろう。

溢れ出る幸せに浸っていると、ふと、帰らないといけないことに気が付いた。ここではなぜか明るいが、ほかの場所ではとっくの昔に日が沈んでいるだろう。

「そろそろ僕は帰るよ。」

零矢に声をかけると、「分かった」とだけ言って、指を鳴らした。すると、二匹の狸が奥から人力車を引きながらやってきた。

「迷子にならないように、送って行ってあげるよ。さあ、乗って。」

 零矢の言う通りに人力車に乗った。いや、狸が引いてくれるから狸力車なのかもしれない。

そんなことは、大方どうでも良くて、本当に狸二匹で進むのだろうか。少し不安になってくる。

そわそわしながら待っていると、人力車(狸力車)は動き出した。動きだしてみると、不安要素はみるみるうちに消えてなくなっていった。これなら安心だ。むしろ、ぐんぐんとスピードを上げながら進んでいる。

そして、復調村の入り口で降ろされた。僕を降ろした後、狸たちは霧のように颯爽と姿を消した。目に見えない程、あっという間だった。

 復調村を出た僕は、外の景色に目を大きく見開いた。

なんと、まだ日が沈んでいなかったのだ。

何度、目をこすったり、頬をつねったりしてみても、目の前に広がる景色は変わらない。

そして、もっと恐ろしいことに気が付いたのだ。僕のおなかは空腹状態だったのだ。

それに加えて、サッカーをしてできた傷跡も消えていた。それに気づいた瞬間、背中に虫が登っているような感覚に陥った。鳥肌も立ってきて、急いで家に帰った。

しかし、不思議なことに、復調村にいたことの記憶はきっちりと残っており、零矢の事も覚えていた。

 最近、寒くなってきたので一発ギャグをします。(逆効果)


  この鶏肉はちょうとりにくい!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ