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プロローグ

狐の嫁入り…誰もが美しいと思うほどの青空から


落とされる人々の恵。


まだ、おばあがいた幼い頃の記憶…


“チア、お狐様には近づいては行かんよ。チアに怖いことが起


こるからね”


優しく、けれどしっかり教えてくれた。


“なんで?おばあ。チアお狐様好きなの。


お狐様のことが好きなチアにお狐様は怖いことしないよ”


お狐様が大好きだった私はおばあがお狐様を嫌いなんだと思


って聞かなかった。


そのまま拗ねておばあが止めるのも聞かずにお狐様が


祀られている森に迷い込んだ。


「どうしよう。帰り方が分からないよ…お狐様助けて!」


チアは心細くて泣き出した。


するとポツポツと優しい雨が降り出す。


けれど空を見上げると綺麗な青い空のままだ。


「……狐の嫁入りだ。」


強い風が吹いて思わず顔を覆う。


「俺を呼んだのはお前か?」


声が聞こえた方を振り返るとふわふわのしっぽと耳をもつ


男の人がいて……




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

『お狐様…チアね。綺麗になって、大きくなったらお狐様の


お嫁様になるの。だから絶対に迎えに来てね!』


目の前のお狐様へ無邪気に微笑みかける幼い私…


お狐様は驚いたように目を大きく見開くとふっと微笑んだ


『よかろう…そなたが俺の嫁になるのか。


楽しそうだ』


そう言って私の頭を撫でるお狐様は


とても美しかった。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

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― 新着の感想 ―
[一言] 妖怪等の作品好きなので嬉しいです! 次回の更新楽しみにしてます!
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