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実力測定

2話です。

中学に入って、初めてのテストの時であったか

あまりよろしくない点数を取って落ち込んだものだ。


小学生時代の簡単なテストをになれてしまっていたのか

自分が6年間通った小学校のレベルが低かったのか

なんにせよひどく落ち込んだものだったと思う。


そんなことを思い出した。



■■■



晴れて異世界転生を果たし、さっそく俺はその実力を測定されることとなった。


とりわけインターネット上においてではあるが

異世界転生にあたり、他を圧倒する才能を得るのはもはや常識であろう。

だが俺は詳細な説明を受ける機会はなかった為に、その内容が不明であった。


救世主を召喚した先方としても、その能力を把握しておきたいところであったのであろう。


両者の意向が合致した結果、丸一日を費やして

剣を振り回したり、

謎の水晶玉に念を込めたり、

怪しげな老婆にジロジロ見られたりと

ファンタジーな人間ドックとあいなったわけだ。



場面は変わり、それらを終えての結果発表。


俺を呼び出した白ずくめの1人。

ヴィッツとかいう男が結果の報告を受けて顔を顰める。


結果が記されたと思われる用紙を部下から奪い取り

自分の目で再度確認、こちらをじっと見る。



「マジですか…?」



先刻までの美しい言葉遣いが崩れている。

たいそう期待外れだったのであろう。


剣に振り回され、

水晶玉は無反応で、

老婆にため息を吐かれた辺りで嫌な予感はしていたのだが。



「なんかゴメン…」



転生すればイージーモードだのと言う輩はどこのどいつだ。

今すぐに俺と代われ。

穀潰し呼ばわりされてないですね。

次話は頑張ります。

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