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勇者召喚から始まる異世界冒険譚  作者: ディルフ
慎重の章
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7ページ アールの街1日目

凄く久しぶりになってしまった:(;゛゜'ω゜'):

 ここはネームニル王国の街道。アーラック王国で指名手配中の俺は、アーラック王国の東にあり、敵国であるネームニル王国へ入国していた。

 アーラック王国を出て2日目。魔力を身体中に流して走っていた。もう随分アーラック王国との国境からは離れたので、追っ手などの心配はないだろう。

 ネームニル王国は魔法の研究などが盛んで、魔法を研究する機関や、魔法を学ぶ学園があるらしい。

 俺はネームニル王国の王都近くにある街。アールへと辿り着いた。




 冒険者カードを持っていたので、街にはすんなり入れた。何日かはこの街に滞在する予定なので、道行く人に宿を尋ねる。3人に尋ねたが、3人が豚の大鷲亭という宿をオススメしてくれた。

 イケメンなお兄さんが親切にも案内をしてくれた。


「ここが豚の大鷲亭だ!」

「おお…!でかい…!!」


 敷地内に家が3軒は建てられそうなデカさだ。お兄さんが中に入って行くので、後について入っていく。


「いらっしゃいませ!お客様何名さまで……ってお前か。サンク」

「よう!イーグ!お客様を連れてきてやったぞ!!」


 ここまで俺を案内してくれたお兄さんがサンクで、豚の大鷲亭の入口で出迎えてくれたお兄さんがイーグと言うらしい。サンクとの世間話を終え、イーグは俺に話しかけてきた。


「1泊は銀貨2枚。3泊ですと、銀貨5枚となっております。どうなさいますか?」

「3泊でお願いします」


 この世界の通貨は銅貨、銀貨、金貨、白金貨がある。銅貨1枚で林檎が1つ買える程度だ。銅貨10枚で銀貨1枚。銀貨10枚で金貨1枚。金貨100枚で白金貨1枚だ。

 銅貨1枚で100円くらいということだろう。


「かしこまりました。それでは当店の説明をさせていただきます」


 豚の大鷲亭はいい場所だった。風呂はもちろんのこと、必要があれば間食などのサービスもあり、出掛けている間に部屋の片付けなどをしてくれるらしい。


「説明は以上となります。何かご不明な点はございますか?」

「いえ、大丈夫です。あ……冒険者協会の場所を聞いてもいいですか?」

「かしこまりました。地図に書いてお渡ししますね」

「ありがとうございます!」


 冒険者協会の場所を聞いた俺は、早速冒険者協会に向かった。冒険者協会には依頼版があり、そこから依頼を取って依頼をするものだ。俺はCランク冒険者なので、Cランクの依頼を見る。


「あっれ〜?こんなとこでガキがなにしてんのかぁ〜なぁ〜??」


 誰かがめんどくさい奴に絡まれているようだ。依頼を決めて立ち去ろう。


「無視してんじゃねぇよ???オラァ!!このBランク冒険者のルドルフ様を無視すんのかぁ?????アァン?」


 おい!絡まれてるの誰だよ!先輩の冒険者を無視したら可哀想だろ!誰か反応してやれよ。あ、この依頼いいな。これにしよう。


「お前だよ!!たった今!Cランクの依頼を取ったお前!!」

「え?あ、俺に話しかけてたのか」


 声をかけられて振り向くと、金髪のフツメンがいた。


「こ、この俺様を無視しやがってぇ!!ゆるせんゆるせんゆるせぇぇえええん!」


 叫びながらBランク冒険者のルドルフは剣を抜き、切っ先を俺に向けてきた。剣から魔力を感じる。魔法剣だろうか…?


「くくく……この魔剣の力を思い知るがいい…!」


 ルドルフの持つ剣はどうやら魔剣のようだ。魔剣とは、魔力や不思議な力を宿している剣のことを指し、魔法剣は自らの魔力を剣に纏わせることだ。強大な魔力を持つ者が魔法剣を使うと、ごく稀にその魔力が剣に宿って魔剣になったりもする。もちろん、自然の魔力を吸収するものもある。


「くはははははは!この幻想剣ファンタジアのサビとなれ!!」

「ルドルフさん!冒険者協会での戦闘は禁止されています!直ちに武器をおさめてください!」


 職員の静止も聞かずにルドルフは魔剣の魔力を解放する。


「幻想の霧」


 魔剣から魔力が霧状に溢れ出す。その霧は部屋全体を包み―――込むことはないだろう。なぜなら、もう既に魔剣を囲むようにして結界を展開している。


「なん、だと……?」

「実は僕を魔物だと思って、実際に魔物にやるように構えてほしいとお願いしたんです。すみません」


 ルドルフを止めようとしていた職員さんに説明して、この場をおさめた。職員さんはどこか納得がいかない顔をしていたが、諦めたようだ。

 ルドルフは自らに何が起きたのかわからず、剣を鞘におさめて冒険者協会を出ていった。通り過ぎる時に俺の耳元で、「ファンタジアの調子が悪くて命拾いをしたな」と、言っていた。結界も見破れないのか。

 依頼版から取った依頼を受け付けに持って行って、依頼を受注するのだ。俺は依頼を受注し、宿に戻った。




 今日は色んなことがあった。飯を食べて、風呂に入って寝よう。今日は何だかいい夢が見られそうだ。

頑張って書きます

前回も出てきていた結界についてですが、のちのちの話でわかるようになります!

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