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勇者召喚から始まる異世界冒険譚  作者: ディルフ
慎重の章
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3ページ 古の大戦

今回は短いです、お待たせしたのに申し訳ありません!!!

 どうやら俺達が助けた少女はこの国のお姫様だったようだ。え?そんな都合の良い話があるのか、だって?実際にあるんだから仕方がない。

 さて、そんな細かい話は置いといて。

 お姫様に「是非お礼をしたいから一緒に王城に来てください!」と言われたんだ。だから今は俺、マサヨシ、タカシ、マリーンヌ姫の4人で王城へと向かっている。

 姫はもちろんフードを深く被っている。こんなところで顔を出したらすぐに民衆に囲まれてしまうからな。それは避けたい。なぜなら、お礼が貰うのが遅くなってしまうからな!




 王城にある書庫にて、俺達は本を読んでいた。助けたお礼にこの国の歴史を本を読みながら教えて貰うことになったのだ。


「神話やこの国の生い立ちなどの本はこちらの棚にございます。………しかし、本当にこんなものでよかったのですか……?」

「ああ、これでいい。まずは自分達がいる場所について知らないと何も始まらないだろうからな」

「それならばいいのですが………ああ、こちらの本は子供から大人までが知っている昔話です」


 俺はマリーンヌからその本を受け取り、目を通し始めた。マリーンヌは読んでいる俺達に話し始めた。




 世界に最初に生まれたのは創造であった。創造により、無の世界に数多の星が創られた。この創造を行ったのが創造神インフェ。

 インフェは星を創ったあと、植物を創り、世界を彩った。世界は鮮やかになり、インフェは歓喜した。



 しかし、インフェは1億と3000万の時が経った頃、寂しさを感じた。インフェは独りきりだった。それに気付いた時、彩やかだった世界は色褪せていった。そして、インフェはその寂しさを埋めるために十二の神を創りあげた。

 神々はインフェの寂しさを自分達だけでは埋めきれないと考え、人間を創った。人間達は正しく、清らかな心を持って生まれた。


 ―――――そのはずだった。人間が創られる時、神々の一柱ひとりである、暗黒神ダークマーが創られる人間達の1部に悪の心を注ぎ混んでいたのだ。

 その事実に神々が気付いた時、神の一柱が言った。「これはダークマーによる、インフェ様への反逆だ」と。その言葉から古の大戦。神魔大戦が始まった。

 ダークマーはその対戦を予期していた。神々に対抗する為に悪魔、魔族、魔人、妖魔、魔物などの魔の者達を予め創り、魔界と呼ばれる別世界に隠していたのだ。

 神々は天使や神を創り、それに対抗した。

 神々は魔の者達を半数以上減らし、大戦の終わりも近いと喜びあった夜。


 神々にとって、最悪の存在が生まれた。


 そう。それこそが魔の者達の王であり、数多くの魔王達を束ねし大魔王。大魔王は喜び宴を開いている神々を襲撃し、それを半壊させた。


 大魔王は神々の恐怖、憎悪、絶望などの負の感情を喰らい、力を増した。


 力を増した大魔王は神々を次から次へと落とし、堕とし、貶して戦況を覆した。


 1000万の時が経った頃に大魔王は遂に神々の居城であり、インフェがいる天空城に攻め入った。

 インフェと大魔王の戦いは100万の時が経つまで続き、創造神は消え去った。


 その後、大魔王は魔の者達を率いて、己の主であるダークマーを討ち滅ぼし、天空城に居座った。


 天空城を取り戻すために、神々は人間の中に勇者という神々の力を持つ者を異世界より呼び寄せた。勇者は幾度となく、天空城の奪還を試みた。


 しかし、ただの1度も成功はしなかった。


 神々達は遂に半数の勢力を天空城にぶつけた。今まで天空城を壊さぬようにしていた配慮を捨て去り、大魔王を天空城ごと消し去った。


 神々はこの日のことを終わりの始まりの日。と名付けた。




 ここから先はこのアーラック王国について書かれている。

 ……しかし、歴史というのは都合よく書き換えられる物なんだな………。事実は違う。勇者と創造神は俺の友達であったし、天空城が消し飛んだのは俺の自爆技によるものだ。


 ………それにしても………懐かしいな。

次回は本編からは脱線し、懐かしい記憶の一部をご覧くださいませ!

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