表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

人間さんのご遺体 

遅れました。

 分裂の有能さを確認したところで、シエナが言っていた人間の死体のところまで向かおうと、、、した、が。

通常サイズになるまで分裂したわけではなく、まだ大きいサイズなので通常サイズになるまで分裂をした。

分裂体であるスライムは、意思を持たせておらず単純な命令しか聞かないので、スライムの嬉しくない特性の不味さにより襲われないので、逆に襲って吸収する命令をだした。


 その後、魔物に襲われるなどのイベントもなく、普通に人間の死体の場所までたどり着いた。

人間の死体は恐らく、女一人男三人猫耳獣人一人の構成らしかった、なぜしっかりとわかっていないかというと、気持ち悪いことに二人くらいの頭が潰れていたのだ。

なにに襲われたらそうなるのだろうか?今までツノウサギなどの様な小型な魔物としか戦ったことがなこったテイシには想像がつかなかった。


「んぅ、、、」

「まさか生きているのか!?」


てっきり死んだものだと思っていたのだが、一人だけ生存者がいたらしい。

声がしたのは猫耳をつけた人間、いわゆる獣人だった。

テイシは、生きている猫耳獣人のとこまで、その鈍足のスライムボディで近づいてしっかりとその猫耳獣人の姿と怪我の具合が確認できた。

外見は髪と猫耳の色はグレーで、可愛い系の顔立ちであった。


しかし怪我が酷く、右手、左足が潰れており、お腹の方もハンマーで殴られたようなあざがあり、内臓が潰れていると素人目線でも分かった。

そんななぜ生きているのかわからないほどの重症を負っており、とても助かるものではなかった。

テイシは、前世の頃から猫耳獣人は好きで、助けたいとは思ったがスキルにも回復系がないので助けたいにも助けれなかった。


「う、、、ぅ、そこに、だれ、か、いる、の?いた、ら、おねが、い、らく。に、して、ほし、い。」


 倒れいている猫耳獣人が、スライムであるテイシを人間だと勘違いしたらしく、かすれた声で楽にしてくれと頼んできた。


「おね、が、い、つら、い、の、」


生きる可能性はあるのではないかと思い一瞬躊躇ったが、この状態は痛みが凄く辛いよなと思い、楽にしてあげることを決断した。

テイシはわかっていなかった。それは、これから人を殺すことであるということを、さらには殺すということに躊躇いはなく、もと日本人のはずのテイシがごく自然のことかのように口にしたのだ。


「わかった、楽にしてあげる。」

「あ、り、がと、う、」


 楽にしてあげる決断を下したテイシは、先ほど手に入れた狙撃で、元平和な国出身だとは思はないほど躊躇いもなく心臓を撃ち貫いた。


、、、!俺は今、人を殺したのか、何の躊躇いもなく、、、

魔物であるスライムに転生したから人間の死に関心がなくなったのか?

俺は、完全な魔物になってしまったのだな、、、

いや、これから人間と敵対して殺さなければならない場面があるだろう、その時躊躇っていてはこっちが危ないんだ。だから別に気にすることじゃない、、、


『マスター、何へにょんと辛気臭い体をしているんですか、アメーバみたいで気持ち悪いですよ。』

『気持ち悪いってってなんだ!この素晴らしきプルンっとしたボディがわからんのか!いや、まあ俺もわからんけどさ。けど、、、まあ、ありがとう』


 テイシが人間を殺してもなんの感情を抱かなかったことを、目に見えて―――スライムボディが水のようになっていた―――落ち込んでいるのがわかったので、シエナが元気をつけてもらうためにふざけたのである。

一部は、というかほとんどがシエナの本音である。


最後の一文はかなり小声なのだが心の声なので、シエナにはばっちり聞こえている。


『んー?最後の一文聞こえなかったですよ、なのでマスター、もう一度大きな声で言ってください。』

『あ、ありがとう、、、』


 テイシは嘘つけ、聞こえていただろ!と思った。なぜなら、シエナの声が凄い楽し気な声をしているからだ。もし、顔があるなら確実にニヤニヤしているだろう。

しかし、感謝しているのは事実なので、はっきりとした声で感謝を述べた。

改めていう照れるなと、テイシは思った。


 さてと、気は進まないがこの人間たちを吸収しよう。

人間を吸収するのは本当はいやだが、今の俺は例え相手にもされない雑魚スライムでも魔物だから人間の敵だ、そして今は人間相手に瞬殺されるほど弱いんだ、だから吸収しなければ、躊躇っていてはこの先生きていけない。


だから俺は、人間を吸収する!


そう決意を固めたテイシはこれからも、この先ずっと人間を殺していくだろう。だから躊躇っていてはだめだ、怖気ついてしまってはだめだ、そう決意をより強固なものにした。


――そしてテイシは人間を吸収した。


【鎌術 剣術 大剣術 短剣術 風魔法 魔力操作 隠密 気配察知を略奪しました】 【ステータスを吸収しました】


【特殊条件を満たしました、進化します】


 、、、へ?


 特殊条件を満たしました、進化をします、といつもならステータス吸収で終わっているシステムメッセージに続きがあり、驚いてしまった。

何か特殊といえるほどのことをしていないので、何のことかサッパリわからない。


 進化が開始したのだろう、体が火照り始めた、すると今までこのスベスベプルプルなスライムボディには経験したことがない痛みが走った。

それは、外傷的な痛みではなく、もっと精神の奥深く、生物の根源である核に直接痛みが来ているような感覚。そして、核の痛みと一緒に体が無理やり作り変えられるかのような激痛があった。


スキルとしてはないが、痛覚無効のはずのスライムに、進化によって痛みが生じた。

それは、生まれてから今まで、痛みが一切なかったが、進化によって慣れていない痛みが急に、二パターンの痛みが一緒にやってきたので、その痛みに負け、テイシは、我慢すらできず意識を落とした。




ごめんなさい、すごい遅れました!


一応言い訳をw 

自分は引っ越しをしたんですが、ネットがなかなか来なかったので、やれなかったんですよ!

まあ、きてからもしばらくやる気でなかったんですよねw

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 面白かったです 次回更新ありますか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ