叡智のシエナと名前決定
遅れました
『おはようございますマスター』
おお、喋った本当に意思があるようだな。
心の中で喋っても聞こえるのかな?普通は聞こえそうだけど
『ああ、おはようシエナ』
『………』
あれ?聞こえてないのか…
「おはようシエナ」
『………』
あれ?もしかして意思ないの?マジで…じゃあなんでさっきおはようといえたんだ?意思あるって鑑定の詳細情報にも載っていたしな…起こし方が違ったのかな…。
『ふふ、嘘ですよマスター。起きていますし聞こえてもいますよ、ちょっとからかって見ただけです。』
「おい!なんだそれ凄い自由な意思だな!」
『あ、口に出さなくとも心の中で言えば聞こえていますよ。』
はぁ〜、本当に自由なスキルだな。まあ、面白いし話す相手がいてよかったよ。一人だと何かと気が滅入りそうだ。
実際帝翔は、シエナがいて本当に良かったと思っている。何故ならば人間一人でいると狂ってしまうとかよく聞くのも理由の一つで、やはり帝翔も人間であるので、一人で居たくないし喋ったりしていたいのだ。
そう言えばステータス画面にの名前の欄が名無しになって居たな、どうしてかシエナに聞いてみるか、シエナは大体のことを知っていそうだからな。
帝翔は名前が名無しになっており凄い気にして居たのだ。理由は名前があることで自分が存在している生きているという証だと思っているからだ。
『なあシエナ、ステータス画面の名前が名無しになって居たのだが何故だか知らないか?』
『ああその事ですか。理由はわかりますよ』
『なんだその理由は?教えてくれ』
『わかりました。理由はマスターが転生したからです。言うならばマスターは転生した、人間の言うところの赤ちゃんの状態です。名前が無いのは当たり前かと思いますよ。』
成る程な、そういえば俺は転生していたのだな、実感が無さ過ぎて忘れていたな。
ふむ、人間で言うと赤ちゃんの名前をつけられていない状態なのだから無くて当たり前か。
そうなれば新しい名前が必要だな……生前の親がせっかくつけてくれた新城帝翔という名前の面影は残したいな…だが俺は名前のセンスないしな、うん、ここはシエナに決めてもらおう。
『シエナ、新しい名前を決めるんだが俺の名前はシエナが決めてみてくれないか?』
『⁉︎本当によろしいのですか?』
『ああ、お願いする。だが生前の新城帝翔の名前の面影を残してくれないか?やっぱり名前が唯一の親の形見のようなものだからな……』
帝翔は転生したのは今日だというのに、もう日本のことを遠い昔のように思っていた。それに今まで愛してくれ育ててくれた親がつけてくれた名前をなくしてしまうと生前の親との世界との繋がりがなくなってしまうように思えたのだ。
『わかりました………それでは新城のシと。帝翔のテイをくっつけて【テイシ】というのはどうでしょうか?』
『テイシか……うん、ありだな。ありがとうシエナその名前でこれからは名乗るとしよう。』
うん、テイシか…おそらくここが本当に剣と魔法の世界だったなのなら時代は中世あたりだと思うから、なんの違和感もない名前だな。一応確認しておくか『ステータス』
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名前;テイシ
種族;スライム
Level:1
固有スキル
完全略奪吸収
経験値二倍
異次元収納
叡智
種族スキル
吸収Level1 変形Level1 分裂 合体 液体再生
スキル
物理耐性Level1 並列思考Level1 高速思考Level1
言語理解 鑑定Levelmax
加護
ひげ野郎の加護
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あれ?前ステータスを鑑定した時自分のLevelが表示されていなかったのに今は表示されている、何故だ。俺の名前が決まったら表示されたように思えるが……なんの理由があるのかシエナに聞いてみるか。
いつの間にか加護があるがそんなの知らないし見てなんかいない、ないったらない!
『なあシエナ、ステータス画面で前鑑定したら無かった自分のLevel表示があるんだけど、何故か知らないか?』
『それなら転生された場合まだ魂がこの世界に固定されていないのですが、名前が決まることで完全に魂が固定されて、この世界のシステムが正式に使えるようになったのです。そのためLevelという概念が適応され、さらにはスキルが使えるようになりました。』
『本来魂が世界に定着されていなかったらスキルは使えないのですが、スライムに転生したため存在事態がこの世界のシステムの存在なので限定的にですが使えたのです。そうゆうシステムな理由は魔物の方が多いのですが転生者は殆どが人間に転生するんですよ、ふふ』
『成る程、ほとんどが人間に転生するから大丈夫だろという考えからのシステムなのかな?………って!それって俺が運悪いってことかよ!』
『プフ、そ…そうなり…プ……ます、ね…アハハハ…』
………シエナに思いっきり笑われた、くそぉ〜まじか〜。俺って運悪いのか…
シエナが笑った理由はシエナはスキルだがテイシの視点を共有して見ることが可能なのだがその時見えたテイシが震えたと思ったらいきなりジャンプしだしてそしてそのまま地面にへにゃ〜となったので可愛いと思っていたが笑いの方が勝ったのだ。
『ま、まあいい。ウッウン、さてこれでやっとこも世界での始まりの一歩を踏み出したということだな。』
『そう言えば、いつの間にかあたりが暗くなっていて普通ならもう寝る時間らへんだな、魔物がこの世界にはいると言っていたが一度も現れていないのだが…』
『それなら知っていますよ、それは魔物に転生者が転生した場合状況確認に時間がかかるので、転生した場所の周りに何者も寄せ付けない強力な結界を神が展開しているのですよ。』
『まあ、大抵の転生者はそのことを知らせないので結界が張ってあることを知らないのでそのまま出ることが多いのですよ。その点マスターは転生した際のこの世界の時間が遅く、スキル確認する量も多く、さらには私という存在がい、喋っていたので歩き回ることもしなかったので結界から出なかったのです。』
そうなのか…運が悪いとか思っていたが本当は幸運に恵まれていたのか、そうだよな完全略奪吸収も単体なら意味がないが、俺はスライムに転生し運良く略奪吸収の相性のいいスキルを持っていた。
さらには叡智という神級スキルがあった、俺は普通に考えたら物凄い幸運者なのだな…。
あとは、これは聞いておかないといけないな
『シエナ、その結界はいつまで張られているんだ?』
『それなら、明日の朝6時までです』
『俺は時計とか持っていないから時間なんてわからないのだが…』
『その点は大丈夫ですよマスター、私がいるでは無いですか。時間なんて私にかかれば1秒単位で教えれますよ! ついでにこの世界の時間について教えましょう。』
『この世界は地球と同じ時間1日24時間です、一ヶ月は30日の一年は12ヶ月、なのですが……惑星の大きさは地球の二倍あるんですよ。そこらへんの科学的結論との大きな差は世界のシステムの差ですね。』
『成る程、ありがとうシエナ。とりあえず安全なうちに寝てしまおうか、ゆっくり眠れるのはあまりなさそうだしな』
『わかりました、本来スライムは眠ることなく不眠で活動できるのですが、寝ること事態は出来ますからね。それではお休みなさいマスター』
今すごいことさらっと言ったな、スライムは不眠で活動できるのか。今後は結構重要になりそうだな。
しかし今のシエナのお休みなさいはもし肉体があったのならば微笑んでいそうな声だったな…はっきり言って声が思いの外美声だからな、もし身体があったら美人に違いないな。
よし、今後の目的にシエナの肉体を手に入れることも目的にしよう。
とりあえず今は寝たいからな…おやすみシエナ……zz
『……ええ、おやすみマスター、良い夢を』
シエナは思考も読めることを言い忘れていたが、テイシの思考にそう返した…。
ゲームで最近リリースされたナイツクロニクルをやり始めてギルド【悪魔の協奏曲】のギルマスをしているのでよかったら入ってください。まだ自分一人ですけどwwww