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怪獣少女のいるところ  作者: 七志野代人
第三章 動き出す過去
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SS 幕間 ジュラwith猫耳回

はーい、番外編ですよー!

「セリザワ、似合う、にゃ?」

 リビングのソファーで寛いでいると、おもむろに猫耳を装着したジュラがとことこと出てきた。

 うん、可愛い。可愛いんだけど……

「……唐突にどうした?」

「今日一日、わたしは猫」

「ああ、うん、そうなんだ。……返答になってないよな?」

 俺の台詞はスルーして、いつものように、俺の膝にちょこんと乗っかる。

「飼い主は、飼い猫を可愛がるべき」

「俺、飼い主役だったんだ……」

 早く早くとジュラが頭を擦り寄せるので、苦笑しながらサラサラの髪を撫でてやる。

「…………ん」

 ジュラは少し顔を赤くし、コロンと横になった。

 俺がジュラに膝枕してやってる状態になる。

「……猫は飼い主の膝で丸くなって寝るもの」

「いや、確かにそうなんだけど……そうなんだけど……」

「……もしかして、嫌?」

 なぜか不安そうにこちらを見上げてくる。

「ん? いや、全然?」

「……」

 そう答えると、あからさまにほっとした様子で膝に頭を擦り寄せる。

「ま、なんで猫耳(それ)着けてるのか知らないけど、可愛いよ」

 頭を撫でてやりつつ言うと、

「~~~~っ、……………………ありがと」

 めちゃくちゃ顔を赤くしたあと、ポツリとそう言って、またちょこんと俺の膝の上に乗っかる。

 そのまま体を預けるようにしてきた。

「……お昼寝する」

「そうか。それじゃ、俺も少し寝るかね」

「…………セリザワ」

「んん?」

 くるりとジュラが俺に向かい合うように座り直して、ぎゅっと抱きついてきた。

「……これで寝てもいい?」 

「別に良いぞ」

「……ん」

 そのままジュラは目を閉じる。

 俺はジュラの背中に手を回し、落ちないようにする。

「…………セリザワは飼い主だから、ご主人様って呼んだほうがいい?」

「……なぜそうなる」

「…………そう呼ばれたら、男の人は嬉しいって、ネットにあったから……」

 あー、それって……

「ひょっとして、猫耳とかも俺を喜ばせるため?」

「…………ん」

 ちょっと間を空けて、ジュラはコクンと頷いた。

「わたしは、いつもセリザワに頑張ってもらってるから……今日はわたしが頑張ってセリザワを喜ばせたい」

「いや、わざわざ無理にそういうことしなくても――」

 別に良いんだぞ?と言おうとしたが……

「…………だめ?」

 上目遣いに、ちょっと潤んだ目でこっちを見つつ、いつもより小さい、少し震える声でそう言われた。

 ……なんか、明らかに無理してそうだったけど、

(…………これ断るのは、流石にジュラに悪いよな。別にだめって訳じゃないんだし)

 うんうん、と心の中で頷きつつ、ジュラの髪を撫でてやる。

 ……それに、俺を喜ばせようとしてくれたのは嬉しいし。

「……ありがとな、ジュラ」

「…………ん」

 俺の呟いたお礼に、ジュラは照れたようにちょっとうつむいて、俺に抱きつく力を少し強くしたのだった。

誰だ、小説書く人向け診断メーカーなんて作ったやつ……。

そんな訳で、RTが20突破したので、指示通りSS投稿しました。

次回は普通な……ハズ。

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