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怪獣少女のいるところ  作者: 七志野代人
第二章 決意と絆
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罪の行方

 ごめんなさい、今回は短いなんてレベルじゃないです……。

 ただ、次回はいつも通り、もしくはいつもより長めになると思います。

「いつまで、笑って見過ごすの?」

「……なにを?」

 バルハの問いに、フェルが苦笑ぎみに答える。

「知ってるでしょ? 芹沢さんのお父さんが、何をしたか」

「うん、知ってるよ。報告書は読んだから」

「じゃあなんで何も言おうとしないの!? 彼が、ジュラに笑っていい筈がないでしょ!?」

「……笑ってるんだよ? ジュラが、あんなに楽しそうに。ジュリ姉が死んでから、ずっと笑ってくれなかったのに」

「ふざけないでっ! ジュリ姉が死んだのも、ジュラが笑わなくなったのも! 全部、広明さんのせいでしょ!?」

 広明。

 芹沢広明。

 由人の父親にして、ディストラクション計画の責任者。

「だとしてもだよっ! あの二人は幸せそうに笑ってる……。それなのに、あたし達がそんなこと言ったら、ジュラは二度と笑えなくなるかもしれない! 芹沢君だって笑わなくなるかもしれない! あたしは……そんなの、いや。絶対にいや」

「……でも、でもっ、知らないままで良い筈がないじゃない! 広明さんの実験のせいで! それを忘れて、わたしたちが笑って良いはずだってない! 罪が有るなんて言わない。それでもっ、広明さんが謝らなかった分……芹沢さんには……謝って、ほしい……っ」

「それは……、それは、バルハ姉の……」

「分かってる。只の自己満足だって……。芹沢さんは良い人で、ジュラとも仲良くなってるから……今の状態がいいのも、分かってる」

「…………バルハ姉……」

 俯き、それでもバルハは、再び顔を上げる。

 強い意思の光が、その瞳に宿っている。

「ごめんなさい。でも、わたしは誤魔化したくない。意地かもしれないけど、でも……、ジュリ姉が浮かばれない。このままは、嫌なの」

「バルハ姉……。……いや、仕方ない、訳じゃないけどさ、ケジメくらいつけておくよ。バルハ姉だけに話させたら、面倒なことになりそうだしね」

「フェル……」

「あたしは芹沢君含め、みんなでわいわい楽しく過ごしていきたいからね。だったら、余計なしがらみはさっさと取っ払いたいしさ」

「……ありがとう」

「良いって」

「…………それじゃ、明日、二人を夜に呼んで、話すよ」

「……うん。それで良いと思う」

「謝って、くれるかな……」

「謝ってくれると思うけど……、ま、どうだろうね?」

 明日。

 ――それが、運命の日になると知ってか知らずか。

 ――ただ、淡々と、夜は巡る。

 ――ただ、ゆっくりと、少女と少年は共にまどろみの中……――

 はい、運命の歯車が回り始めました。

 ここから上手く書いていけるかどうか……。

 腕の見せ所です……(超滝汗)。

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