表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪獣少女のいるところ  作者: 七志野代人
第二章 決意と絆
11/49

女王VS男子高校生

 初戦闘回です!

 あんまし期待せずに読んでください。

 さて、なし崩しに食後の決闘になってしまった。

 ……どうしたもんかね。

 俺はケンカなんて、中学時代にちょっとだけやらかしたくらいなんだが。

 すでにジュラの熱線を一回食らってるから、怪獣の戦闘能力も分かってるつもりだし。

「大怪我する前に止めるから安心してね」

「いやいやいや。それ以前に、怪我とかマジ勘弁なんだが!?」

 軽くクインが屈伸し――跳躍!

「往くわよぉ!」

「問答無用ってか!」

 一気に距離を詰められ、右ストレートを放たれる。

 どうにか左腕でガード。

 無理に堪えずに少し後ろによろめき、直ぐに大地を踏みしめる――って、

「あれ?」

「あら、体の使い方、よく分かってるじゃない」

「いや……、こんな芸当、できた覚えはないんだが……」

「それが実力ってことでしょ? こっちも全力で往くわよ!」

 再びクインが跳躍。

 至近距離で飛び蹴りが決められる。

 咄嗟のガードは成功したが、そのまま後ろに吹き飛ばされる。

「ぐうぅっ!」

 ゴロゴロと地面に転がるはめになった。

 あんまり痛くないのが幸いか。

「よっと」

 蹴りの反動を活かし、宙返りしながらクインは距離をとる。

 次の瞬間、クインの眼前に三つの金色の光が現れた。

「嘘だろ……!?」

「三方向引力光線!」

 まるで金色に煌めく三匹の蛇の如く、

 まるで天空を切り裂く雷光の如く、

 三本の光線が放たれた。

 やっべえ!

 あーいう光線系の威力は既にジュラの熱線で経験済みだ。

 あれ全部まともに食らえばシャレになんねえ!

 そしてまた俺の服が犠牲になるのは遠慮したい!

「畜生っ、もうどうにでもなれやぁああああああああああ!」

 えーい、良い手なんざありゃしねえ!

 こうなったら無理矢理にでも、掌と顔面だけで受け止めてやる!

 幸い、光線一本一本は太くないし、ジュラの光線、つか熱線は、俺の服には被害甚大だったが、俺の肉体に傷跡までは残していなかった。

 ――それなら!

 直撃。

 両掌と、顔面に強い痛みと灼熱感。

 けど、ジュラの熱線には程遠い!

 ……って、何か引きずられている感じがする。

「わたしの引力光線は、一度当たった相手をその引力で引き付け、決してその射程から獲物を逃がさない……!」

 詰まるところ削り技かよ!

 くっそ、このまんまじゃ、俺がじり貧で負けるな……。

 いや負けたって別に良いんだけど、なんか悔しいし。

 って、あれ?

「え? うそ……!」

 なんか、力がみなぎってくる。

「光線が、吸収されてる!? そんな……この能力、まるで……!」

「っぐ、ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 両手で光線を握り潰し、顎で光線を食い千切った。

「そんな!?」

 驚くクイン。

 しかし、俺も痛かったし、ある程度反撃させてもらおう。

 右手に力をためる。

 青白く輝き始める右手。しかし、まだまだ全力じゃあない。

 徐々に力が熱を帯び始め、赤熱し始める。

 跳躍。

 一気に距離を殺し――炎を吹き上げる腕を降り降ろす!

 刹那、炎はその紅蓮の輝きを増していた。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!」

 一瞬だけ、クインを炎の華が飲み込み、直ぐに散った。

「っうあっっちいいいいいいいいい!」

 やぁっべえええ! くっっそあっつい!

 ってか、クイン無事か!?

 幸い、クインは驚いたような表情で、棒立ちになっているだけだ。

 怪我をしているようには見えないのだが……。

「「あ」」

 二人の声が重なった。

 ……灰が舞う。

 問題、何の灰でしょうか?

 答え、クインの服のです。

 白くて、瑞々しい裸身。

 キメの細かい肌は、触れたらしっとりと手に馴染みそうで、服を着ているときも十二分に大きかった胸は、何にも縛られず、その柔らかさを白日のもと、存分に表現していた。

 やべぇ、生でJKのおっぱい見ちゃったよ!? しかも巨乳じゃないっすか! ああ、俺もう死んでも良いや……って、ちっげぇよ! おっぱいに見とれてる場合じゃねえって!

 やぁっちまったぁああああああああああああああっ!

「ひゃっ!?」

「ごごごごごごめんっ!」

「これは芹沢君の勝ちだね」

「……ん」

「…………なんで、あの能力を芹沢さんが……」

 フェルの台詞にジュラが無表情で頷き、バルハさんは驚いたように俺を見つめている。

「はいはーい、二人ともお疲れー。ああ、クインはこれ着てね。その格好は目に毒だ」

 フェルが自分の羽織っている上着を差し出した。

 いそいそとクインがそれを着る。

 無言で目をそらす。

 まじまじと生着替えは見たいけど、これ以上は罪を重ねるわけにはいかないんだっ……!

「にしても芹沢君、流石は外見男の子って所かな? あの光線を吸収し、あまつさえそのエネルギーを自分の意のままに操って見せた。やり方は、多少乱暴だったけど」

 そう言われ、おっぱいに思いを馳せていた俺は、はっと正気に返った。

 そうだ。俺はさっき、結構とんでもないことをやっていた。

 少なくとも、ただの人間にはあんな芸当、出来るわけがない。

 以前、ルモさんも、俺が頑丈だと言っていた。

 …………………………あれ? 俺って結局人間じゃないっぽいのか?

 クインの元ネタ、まあ、必殺技で気づいてると思いますけど。

 正解は、首三本で、金色のドラゴンっぽいアイツです。

 主人公の必殺技は、名前全く関係ないんですけど、元ネタは、平成版でっかい亀の、三作めでの必殺技です。

 あ、後、本編関係ないんですが、なにやら円谷プロの方で公式の企画、「ウルトラ怪獣擬人化計画」がアニメ化するらしいですね。偶然先日知りました。

 こういう話を書いてるものですから、普通に気に入っている企画なんですが、公式の発狂具合がエラい事になってる気がします。

 いいぞ! もっとやれ!

 衛星放送でも良いからやってくれ! dアニメストアでの配信じゃ見れないんだ!

 あ、ちなみに、推しキャラは、ゴモラ(電撃版)とレッドキング(プレックス版)、ゼットン(featPOP版)にガッツ星人(電撃版)、それに、エレキング(プレックス版と電撃版)ですね。

 その他のキャラクターも可愛いですし、頑張って欲しいんですけどねー。 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ