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自分からの解放  作者: にゃむむ
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私の大学生活

通学中にこんなのあったら良いなと思ったことを書き留めようと思います。

私は現在看護師を目指して通う大学2年生。

私はいつからか、人と接するのが辛くなってきた。


それは、母子家庭になってしまってからなのか、小学校で仲間外れにされてからなのか、中学で読書ばかりしていたからなのか理由は色々考えられる。とにかく、私は人と接するのが怖い。


こんな私がなんで看護師を目指したかなんて…親に勧められたから?資格だから?こんな自分でも人を助けれたら…なんて気持ちもあったっけ?

とにかく、そんないやいやな気分のまま毎日毎日片道2時間の道を通う。



今日もその変わらぬ一日。一番憂鬱な月曜の朝。

私はいつも通り、行かなくて良いんじゃないか、いや行かないと、必修科目は落とせない、などと葛藤し、ギリギリの時間になって慌てて家を出る。


一時間半電車に揺られ、30分の道のりを歩く。

時々田畑が見える住宅地。鳥の声、電車の音、小学生のはしゃぐ声、葉が擦れる音。色んな音を聴きながら歩く。少し落ち着いた気分になる。


学校近くになると深呼吸をして笑顔を作ってみる。スイッチを切り替えて、口の中で何度も繰り返す。

『おはよう』

こんな簡単な挨拶さえもこれだけ準備してないと出てこないなんて情けない話。


「せり、おっはー!」

「あ、おはよ…。」


突然の挨拶は困る。すれ違い際に挨拶されるなんて。

いつもの私だったら、気づかぬふりして去っちゃうんだけどね。


「おはよう。」

「あ、おはよー。」


私は常にこの四人メンバーに引っ付いている。

特にみんなで出かけたり、食べに行ったり、楽しい話をしたりというのはない。

私にとっては実に楽なメンバーだった。


「あー帰りたい。」

「まだ来たばっかじゃん。」

「んーあと7時間で帰宅。」


この友達の口癖、あー帰りたい。むしろ私は来たくないのだが、実に共感できる口癖である。



ウトウトしながら、授業は過ぎていく。

昼休みはさっさと食べて、サークルに向かう。サークルといっても2人しか来ないとか当たり前。じっさい10人にも満たないメンバーでのサークル活動。まぁサークル長になってしまったから行くしかない。

そうやって一日が無価値に過ぎていく。



今日も一日終わった。

そうしていつもの帰路に着く。

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