職種分類(生産職編)
生産職種は、採集型と生産型に分かれる。採集型は、自然物を集める採集型と人工物を集める収集型に分かれる。自然採集型は鉱物採集型、植物採集型、動物採集型の三つに分類され、収集型の遺物収集型を加え、合計四つに分類される。通常、採集(収集)型と生産型はセットになっていて、合計八つに分類される。
1鉱物採集型(採掘型)
鉱物特に魔石などを採集する職種。一次原料を提供する。
◆探地師
地下霊気回路網<地脈>による土地の力の流れを読み、土地を占う山師から氣金属探知能力を持つ探地師が派生した。金属精霊を感知する。
◆採掘師
探地師などが、鉱脈を探り当て、その採掘を専門とする場合、採掘師や魔鉱夫、魔坑と呼ばれる。
2鉱物生産型
採集した鉱物特に霊気や念気に感応する氣金属などを加工して生産する。
◆操金錬成師
錬金化学は鉱物錬成、植物錬成、動物錬成に分かれるが、錬金化学師の中でも、鉱物錬成を専門とする錬成師を指す。
卑金属を霊気や念気に感応する人工の<氣金属>に変成する鉱物錬成は、いわゆる錬金化学師の名前の由来となった。鍛治師を副職種として、氣金属製の魔像兵士を鍛える鍛像師が派生する。
◆付鍛師
精霊魔法付加魔術系鍛治師<付鍛師>。天然の氣金属のインゴットを元に、精霊を召喚後、武器喚装を行う鍛治職種。
召喚した精霊で攻撃する喚操系ではなく、武装に憑依させることで付加し、精霊の加護属性<属精>を受けた属精喚装を製作する。鍛治を通して精霊の加護を祈祷する鍛治祈祷師に由来する。甲冑を専門とする甲冑付鍛師が派生する。
◆封石師
魔石に宝飾や付加魔術を施し、魔装身具を製作する職種。魔石には魔力が封じ蓄えられ、魔導の発動媒体として、様々な効果を発揮する。
3植物採集型(伐採・採取型)
薬本植物や木本植物など植物の採集・伐採を行う職種。特に魔界産植物には様々な効果例えば肉体強化効果や催眠効果があり、魔力を持つ<呪木>も魔術の媒体として重宝された。
◆採薬狩人
魔境の魔導植物などの採集を行う職種。薬草などの知識に精通し、魔境において戦闘職種も兼ねる。
◆呪木伐師
魔境や迷宮の樹木には魔力が宿り、魔力を持ついわゆる呪木を伐採する職種。
4植物生産型
薬草や樹木特に魔力を持つ魔界産植物を元に、飲用霊薬や魔杖などを製作する。
◆操薬錬成師
様々な魔薬を調合し、錬金薬いわゆる飲用霊薬などを製作する職種。錬金化学師の中でも植物系薬物の錬成を専攻する職種。錬金化学師系三職で最も多く、一般的に錬金術師と言えば操薬錬成師を指す。
◆呪木工師
呪木と呼ばれる魔力を宿した木の木工職人。魔力を宿した木製の武器例えば弓や杖、楽器を製作する。
◆花菜栽培師
草本植物特に採集した魔界産の野菜や花の種を元に栽培を行う職種。
5動物採集型(討伐・捕獲型)
動物特に外来魔導生物<魔物>や魔導災害獣<魔獣>を狩る職種。
◆魔獣狩人
魔物を咒いわゆる魔術射撃や弓・罠で狩る魔境冒険者のこと。戦闘職種でもある。その目的は食糧・食材の獲得及び皮革(毛皮)、油脂、骨、角、牙、羽毛など魔獣の特定部位の獲得にある。これらの特定部位は高価であり、様々な用途があった。
6動物生産型
魔物を材料として、生産を行う型。
◆魔縫裁師
鞣した魔獣の皮革や用布を裁ち,それを縫合せ、魔力を宿す魔革製品を作製する職種。いわゆる仕立屋。
◆食肉調理師
魔導災害獣を調理する職種。魔獣を捌くには、技能が必要とされる。その肉には魔力の向上など特殊な滋養効果がある。一部の地域では高級料理に分類される。
◆操造錬成師
捕獲した魔物を材料に模造生命や合成魔物など動物錬成を専門に行う錬金化学師。鉱物錬成や薬物錬成以上に高度な知識と技術が要求され、また神の領域に踏み込む禁忌の錬金術として忌み嫌われている。
7遺物収集型
人工遺物特に魔法技術(魔術)による人工遺物<魔宝>や聖遺物を競売や宗教目的に探し求める。
◆坑古学者
賢者の派生職種で、古代魔法文明の伝承学や歴史、系譜、古代語(魔法)など魔法の知識に精通し、魔宝などの遺物の発掘を通して古代魔法文明の研究を行う。その知識を元に魔宝を鑑定する魔宝鑑定士を兼ねる。
◆聖遺物管理鑑定士
いわゆる聖遺物を管理するソフィスト教教会聖法庁<七つの門の番人>の聖遺物管理部門に属し、聖遺物の真贋を鑑定し、回収するため、各地に派遣される。
8遺物生産型
魔宝を通して魔法技術の復元・開発を行う。
◆遺物復工士
魔法技術庁(魔術庁)に登録し、魔法技術を専門とする魔法工学技術師や霊気・霊子工学など霊気を専門とする霊気工学技師<氣工師>から派生した。発掘した魔宝を元に、復元設計や製作、修理を行う。