ーハ行ー
◇背水城
白鳥城や堰堤城とも呼ばれる。古代アスカ飛鳥帝国時代に建てられた山城で、巨大堰堤を城壁として、難攻不落を誇った。暗黒時代により、放棄されたが、アスカナ大公時代修復された。
◇肺の砂漠
パングリア大陸最大の砂漠。下位古代語魔法時代の大森林時代には、大森林地帯だったと言われる。風の砂漠とも言う。巨大大陸パングリアの内陸部は、乾燥化が著しい。砂砂漠――アラバスタ砂漠と呼ばれる砂漠が多くを占める。
◇八面神
カーメン仮面王国神話において太陽の卵を守ったとされる八柱の獣面人身の神々。猫面神、犬面神、雄羊面神、雌牛面神、鷹面神、蛇面神、狒々面神、河馬面神が主流とされているが、地方によって獅子面神や鰐面神と入れ変わる。
◇鳩岬
掌中亜大陸西部のイリーア歌謡海沿岸港湾都市サンサラールにある岬。この岬から鳩を一斉に飛ばす祭りで知られる。
◇ヴァリオラ出島
噴水都市トランホルム東に位置する出島。ヴァリオラ要塞がある。
◇パングリア大陸
惑星を子宮とし、大陸を一つの巨大な胎児――生命体とする古エル=フの世界観に基づき、一人の胎児にたとえられる巨大大陸。頭部、首部、腕部、腹部、腰部、足部、背中の七つの大陸が集まり、胎児が背中を丸めるような形をしている。
◇万歳門
大竜帝国首都キンブルク千陶宮の中央門。門前で処刑などが行われた。
◇東羊水海
惑星を子宮とし、大陸を一つの巨大な胎児――生命体とする古エルフの世界観に基づき、パングリア大陸の東に広がる大海。西羊水海とで世界を二分する。
◇鼻骨山脈
カオルン山脈と呼ぶ。世界の屋根とも。アルハン頭部大陸のほぼ中央に位置し、全長約千五百ダードにも及ぶ。鼻高原と赤頬高原を分断する。最高峰は〈いと高き鼻〉ことテングン山。
◇尾骨半島
レムリア腰部大陸最西端に位置する半島。この半島の最先端に位置する断頭岬は、金門海峡の門と呼ばれ、海賊の処刑で有名となった。
◇日時計の広場
セイン神聖王国聖都ルイーンにある広場。かつて中央にある〈太陽の斜塔〉の影が日時計の役割をしたことに由来する。
◇眉目高原
アリハ高原と呼ばれ、アルハン頭部大陸の傷跡湖と涙水湖の間にある。西は目線山脈、東は額山脈を境とする高原。気候は比較的穏やか。
◇風雲宮
ゼノビア風王国の主宮殿。白亜の建物に硝子窓を多用して作られている。白の間、百窓の間、緑の間、女王の間などがある。
◇不死樹
樹木を神聖視した古エル=フは、樹葬と言われる土葬の一種を行っていたが、その過程で死者は森として生まれ変わる墓森の思想そして墓森をはじめ森そのものを神殿化し、森に仕える森官が誕生したが、彼らは墓森の樹木を死者の生まれ変わりとして不死の樹木と呼んだ。
◇不死山
火竜諸島のほぼ中央に位置する美しい山。霊山として山岳信仰を集める。
◇伏せた盾の広場
伏せた盾の形をした広場で、聖都ルイーン郊外の鎧兜宮正面にある。閲兵式などにも使われる。その中央にある盾の取っ手にあたる〈取っ手門〉は凱旋門としても知られる。
◇不夜城
ランス十字王国首都ルミナエルにある宮殿群の総称。光石をふんだんに使い、夜でも仄かに輝くことからこう呼ばれる。十字宮、三壇城、花十字の道、夜煌宮、極光の間、リボンの道、神秘大庭園、生命の噴水、薔薇宮、聖槍の塔などがある。
◇ベガス
セイン神聖王国アスカナ地方にある聖職者ギルド=聖座指定都市。不死朝アスカ飛鳥帝国時代に起源をもつ古都。音楽の都とも吟遊都市とも呼ばれる。黄道十二神時代の神殿跡が多く、アスカナ三都の一つとして黄金の三角地帯を形成している。
◇宝瓶海
腹部大陸と背中大陸の間にできた内海。伝説の七日間戦争で大流産と呼ばれる地殻変動が起き、七つの大陸は一つのパングリア大陸を形成したが、宝瓶海は、その時大陸がぶつかった跡にできたと言われる。ザーラ河により胃湖とつながり、金門海峡で雪布海(南極海)、西羊水海方面へ出ることができる。
◇泡沫海
別名十字海と呼ばれる地中海。X状に広がり、多くの付属海──歌謡海や 真珠海、口内海、紅海など──を持つ。その名前の通り多くの国家が興亡し、海の竜の道を通じて文明の交差点となった。
◇抱擁海
東羊水海、西羊水海に次ぐ大きさを誇る海。インドラ腕部大陸の肘半島から出臍半島、レムリア腰部大陸に囲まれてその中央には赤道が通る。腋海、黄昏海など付属海があり、海の竜の道――臍の緒道など介して東西交易が行われた。
◇星のドーム
ニサン大寺院にある大ドーム。高さ五十メトルに及び、天井絵には星座が描かれ、そこから射し込む光は荘厳な雰囲気である。元々は黄道十二神教の万神殿。
◇炎の塔
セイン神聖王国のシュガール城(戴冠城)の頂上部にある塔。




