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ーカ行ー

◇鎧兜宮


 聖都ルイーンの郊外にある宮殿。閲兵式にも使われる〈伏せた盾広場〉から見上げれば、大きな鎧姿に見えることからこう呼ばれる。セイン神聖王国の絶対王政時代、鷲獅子グリフォン王朝の王宮で、草摺りのように、左右に敷かれた階段を登れば、小高い丘の上で宮殿が出迎える。凹型――玉座に手を掛ける腕のように突き出された二つの棟に囲まれた中庭とその正面には、肩当てのようなドームを左右に二つ従え、装飾鎧を思わせる白亜の宮殿である。蔦のように呪紋紋様が描かれたマジック・ルネッサンス様式で有名。中心部にはカムト神武皇国風の兜そっくりのドーム型天守閣通称天兜宮を抱く。そこから露台が張り出し、街を一望でき、また背後には美しい緑のマント大庭園が広がる。


◇海遊民族


 家畜化した海豚いるかの放牧を行う海の遊牧民族のこと。魚の群れを追って移動し、海の蛮族、彷徨う民などと呼ばれる。先住民族大移動時代、多くの国を建国した。


◇風の回廊


 幻燈宮の宮殿群の一つ展望宮にある巨大バルコニー。アスカ飛鳥帝国時代の見送りデッキがその起源。幻燈宮全体が見渡せる。


◇風の港


 噴水都市トランホルムの港。知恵の鎖で封鎖できるようになっている。


◇肩当てのドーム


 鎧兜宮にある二つのドームのこと。


◇肩掛け河


 タレート河のこと。肩高原に水源を発し、南下しながら、腋海へと注ぐ大河。泡沫海と抱擁海を繋ぐ内陸水路として、また灌漑用水路として利用された。


◇肩車の塔


 大竜帝国ドランゲンハーツの肩ヶ丘地区にある塔。かつては牢獄としても使われた。アルハン頭部大陸と掌中亜大陸をつなぐ海峡の街であるドランゲンハーツ市街及び竜門海峡が一望できる。


◇ 肩高原


 インドラ腕部大陸西部に位置する高原。北を泡沫海、西を肺の砂漠に接する高原で、千から千五百の高地で形成される。その中央部を縦断するタレート肩掛け河を利用した灌漑農業で栄えた。泡沫海沿岸の地中海性気候を除くと、内陸型乾燥気候が多くを占める


◇カプス


 掌中亜大陸のイリーア歌洋海に面する港湾都市。聖船座都市同盟(アルゴ同盟)の盟主都市として栄えた。満月朝月華帝国月影帝による不老長寿霊薬探求旅の出発都市としても知られる。


◇カプト


 黄道十二神の一人。上半身は山羊、下半身は魚或いは山羊に乗った白い顎髭の老人として描かれる。高貴、瞑想と覚醒の学問の神。海より来たりて帰るものと言われる。


◇亀ヶ城


 大竜帝国の魔都ドランゲンハーツの海に浮かぶ稜保式星形城塞。亀の形に似ていることからこう呼ばれる。別名裏島。


◇歌謡海


 イリーア海のこと。地中海である泡沫海の付属海。東西交易路〈海の竜の道〉の中継で栄えた海域四十四国と呼ばれる小群島帯がある。多島海とも呼ばれる。


◇硝子の園亭


 セイン神聖王国夏至宮の夏の庭園にある園亭。


◇ガル


 カーメン仮面王国神話の六本腕の犬面人身の神。八面神で真夜中の王国──冥界の国境線〈黄昏の門〉の番人。六本腕で目、口、耳を塞ぐという。


◇カルパ


 掌中亜大陸に広まる肉料理。


◇肝臓高原


 ギドラ肝臓高原。水の精霊の地とも呼ぶ。腹部大陸北東に位置する。食道河の水源で、標高千五百から三千辺りに位置し、熱帯高山気候を形成した。小麦、大麦、とうもろこしなどの農作物に牛や山羊の牧畜も行われる。


◇金環宮


 不死朝飛鳥帝国の卵殻城の中心にある黄金のドーム型の主宮殿。卵型の卵殻城の城壁は三重で、内側には、不死鳥のシンボルとして主宮殿である金環宮が建てられた。2つの正方形を45度ずらした八角形をし、黄金のドームで覆っている。


◇金牛の間


 第二黄金神殿にある部屋。至聖所である白羊の間の手前にある。


◇金の笛の塔


 噴水都市トランホルムを囲む輪舞の大城壁にある塔。この塔に捕らわれた貴族が、同じく銀の笛の塔に捕らわれた恋人へ向かって演奏した伝説で知られる。


◇北頬骨山脈


 アルハン頭部大陸のアンカラム盆地の北に約二千ダード(キロメートル)の長さで連なる山脈。山麓にはオアシスがあり、竜の道と呼ばれる東西交易の中継を担った。


◇鏡海


 アルハン頭部大陸と掌中亜大陸いわゆる中原に挟まれた内海。西は沈黙海峡でイリーア歌謡海とつなかり、東は竜門海峡で黄金海と繋がる。


◇極光の間


 ランス十字王国の煌都ルミナエル不夜城の王の内殿にある間。


◇空中神殿


 世界七不思議の一つ。アスカ飛鳥帝国時代、現在の神足跡湖に浮かぶ土踏まず島に建設したと言われる。黒穴山大噴火に始まる暗黒時代、神足跡湖に沈んだと言われる。現在、その柱とされる巨大な柱を残すのみである。


◇孔雀樹


 亜熱帯気候に広く分布する樹木。その葉が孔雀の羽根に似ていることから名付けられた。


◇首吊り大橋


 口笛岬とヴァリオラ出島を結ぶ橋。多くの海賊が絞首刑に掛けられたことに由来する。


◇雲の谷


 黄道十二神話の嵐の三神が生まれた谷。大地母神ガルリアを巡って、海神ミラと月女神ラーナが争った際、太陽神アルスが隠れたところでもある。


◇クルト


 セイン神聖王国第一次転生王朝時代の魔導宰相にして天才軍師。魔眼のクルトと称される。ケイロニア辺境王国時代の森賢王の七賢の一人、大森官マリオンの高弟。英雄王ことレイ八世とは乳兄弟。大森殿管理官、いわゆる大森官ことマリオンに軍事、政治、経済、魔法などあらゆることを学び、〈王家の谷〉樹海での黄金生命樹苗木伝説や黒穴山地下迷路冒険でも英雄王の傍らに常にあった。人質交換で英雄王が帰国した後、遍歴の旅に出るが、再会後は英雄王の再征服運動に寄与し、天才軍師の名をほしいままにした。流星民出身で、老賢王以来の能力主義的な賢人政治体制の確立に努 めた。その牙城である天文庁長官として暦の制定、戦国時代の各王国の法典の編纂いわゆる七部法典の制定などを行った。


◇黒蛇の森


 セイン神聖王国蛇使い座伯領内にある森。昼でも暗く、ゴールドラッシュによる西部開拓以前の当時の面影を色濃く残している。


◇桑の森


 セイン神聖王国アスカナ地方レダ伯領にある森。野生の桑の木から蚕が育たてられ、この地方特産の絹を生んだと言われる。


◇ケイロン


 掌中亜大陸中南部に位置する都市で南都とも呼ばれる。先住民族大移動時代のケイロン族に由来。ケイロニア辺境王国の滞在用王宮が置かれた一都市に過ぎなかったが、セイン神聖王国時代、聖なる座(聖職者ギルド)が置かれた聖座都市となり、ケイロン聖座騎士公領の首府となった。南北百年戦争朝時代南都と呼ばれた。


◇夏至宮


 セイン神聖王国〈護三家〉リオン獅子座公の夏の離宮。背後には狩猟区を兼ね、自然を利用した広大な十八の庭園と噴水がある。狩猟のため、野生鹿などを放ち、その剥製を飾った鹿鳴の間から鹿鳴宮とも呼ばれる。


◇幻燈宮


 不死朝アスカ飛鳥帝国の主宮殿。飛空挺を駆り、七つの大陸を支配したアスカ飛鳥帝国の空港施設をも兼ねていた。展望宮、鷲の眼の城、皇帝練兵場、万旗の塔、諸官庁、不死隊長官舎、百柱宮、官品貯蔵所などがある。


◇幻燈大路


 幻燈宮万旗門から大燈台へと続く大路。


◇剣の道


 セイン神聖王国〈黒鉄街道〉のクロスソード(剣門)からアイバーン間の山道。聖剣七十二峰と呼ばれる断崖は、古くから交通の難所として知られる。神竜戦争においてたった一人でドラグント軍を引き止めたという伝説の青血朝の不動心王が築いた剣の塔など戦略要地となっている。


◇恋路街道


 セイン神聖王国のベガスからイングラル間の街道。黄道十二神教時代の神話悲劇に由来。宿場には遊廓や逢引き宿が数多くある。


◇口内海


 アドナ海のこと。泡沫海の付属海の一つで、顎半島とアルハン頭部大陸に囲まれた入り江状の美しい海。


◇黒穴山


 バルディア中央山脈=中指山脈の中央に位置する休火山。先住民族大移動を招いた大噴火で知られる。


◇黒白の間


 セイン神聖王国聖都ルイーン天使宮にある間。別名遊戯の間。盤のように、床が黒と白に交互に敷かれ、人間を使って巨大西方将棋を行ったことからこう呼ばれる。

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