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百科辞典─ア行─

◇アイバーン


 下位古代語魔法時代のドラグント大竜帝国第二帝国(ドラキア朝)の首都。掌中亜大陸西部に位置し、サリカ(セリカが転訛した)から聖都ルイーンへ続く黒鉄街道の宿場街の一つ。第二帝国の継承者を名乗る第三帝国のドラグント皇帝達の皇帝政策のため、セイン神聖王国とドラグント大竜帝国の係争の原因となった。


◇青の宮殿


 中原(掌中亜大陸)大竜帝国首都キンブルク千陶宮の宮殿群の一つ。ドームと塔から成り、壁とドームに使われた青と緑のタイルからこう呼ばれた。


◇青の月


 一年の内十二番目の月を指す。


◇青の塔門


 オレイオン聖座騎士伯居城の塔門で尖塔の先には、サファイアの星が輝く。


◇青の間


 セイン神聖王国聖都ルイーン天使宮にある青色で統一された間。体感時間を短く感じさせ、親密な時間を過ごす時に利用する。


◇赤の月


 一年の内八番目の月を指す。


◇赤の塔門


 オレイオン聖座騎士伯居城の塔門で尖塔の先には、ルビーの星が輝く。


◇赤の間


 セイン神聖王国聖都ルイーン天使宮にある赤色で統一された間。体感時間を長く感じさせ、いやな客を早く帰らせる時に利用する。


◇赤頬高原


 アルハン頭部大陸カオルン鼻骨山脈と南頬骨山脈に挟まれた高原で、農牧が盛ん。高度四千で常春の気候を有する。


◇赤煉瓦街


 竜の心臓こと大竜帝国ドランゲンハーツの倉屋敷街として発展した赤煉瓦の街。中隔大埠頭で分けられた東西の大内港を経て集められた物資が保管されている。


◇アクララカン砂漠


 三日月砂漠とも。アルハン頭部大陸中央アンカラム盆地のほぼ中央に位置する。周縁部には、多くのオアシス都市が成立。三日月型の砂漠が連なる。


◇アクレイア湖王国


 神聖王国を形成した神聖の七雄の一角。現在の宝瓶座公、双魚座公、南魚座伯、白鯨座伯領などを含む一帯を支配し、水の王国や湖の王国と呼ばれた。黒穴山大噴火にはじまる大災害は、先住民族大移動を引き起こしたが、海遊民族の一角、海の貴族達は、口内海沿岸を皮切りに泡沫海を沿岸を襲い、その余波を中原いわゆる掌中亜大陸にも及んだ。彼らの一派アクレイア人は、掌中亜大陸南西沿岸から上陸し、ヴァルト漂流王を王として建国した。同じ先住騎馬民族ケイロン族のケイロニア辺境王国や白羊朝と争った。しかし拝竜教の異教徒ドラグン民族によるドラグント七王国に対してソフィスト教による同盟を結び、やがてセイン神聖王国の誕生と共に併合された。


◇アクレイア地方


 セイン神聖王国西南部に位置する地方。先住民族大移動時代の海遊民族、アクレイア人が築いたアクレイア湖王国の系譜を引く。水瓶湖、南魚湖を中心に沿岸の農耕地帯及び豊富な水産資源を有する地方。


◇アクレリス


 黄道十二神の一人。生命、多産、再生、浄化を司る。


◇アクレリス水道橋


 黄道十二神の一人で生命、多産、再生、浄化を司るアクレリスの名前を冠した水道橋。魔動器時代を制したアスカ飛鳥帝国時代に建設された古い遺跡。長らく中原(掌中亜大陸)とアルハン頭部大陸が交差する都市、ドランゲンハーツ中心街の水源としてその郊外にあった。地下宮殿〈竜洞宮〉と繋がる。


◇朝日の間


 アヴァロニア千年帝国紅玉宮にある間。


◇アシェンナ


 カーメン仮面王国神話の黒い猫面人身の神。招く者と呼ばれる月の女神。犬面神ガルの妻。


◇アスカナ地方


 掌中亜大陸西南部の都市レダ・ベガス・イングラルの黄金の三角地帯による絹の産地、発祥の地として有名。不死朝アスカ飛鳥帝国時代この地方を占領した天帝は絹の独占のため直轄領として以来、今なおアスカ文化の影響を色濃く残している。乳と蜜の流れる河こと聖河(頭脳線河)が中央を流れ、グリーンベルトとして肥沃な農業地帯を形成している。


◇アスカルバード


 ソフィスト教ニサン法王が住むニサンの古名。


◇アテン群島


 泡沫海の付属海〈イリーア歌謡海〉の小群島帯の一つ。アテンを中心とする。


◇アヴァタール・フェニキス


 不死朝アスカ飛鳥帝国の初代皇帝。聖杯朝の親衛隊〈不死隊〉として勢力を拡大し、聖杯朝に代わり不死朝を興した。〈飛空艇〉による交易と軍事力で満月朝セレス月華帝国など列強諸国と争った。始祖朝アスカ飛鳥帝国の後継者として天帝信仰とともにフェニキス文字を広めるなど古代アスカ文化の復興、保護に努めた。


◇アピオン


 黄道十二神の一人。赤い運命の糸を織り上げ、鋏で断つ運命の神。八本の鋏と百八の針を持つ蠍の姿で描かれる。永遠の命を持つ酒神ハーネスを刺し、その血で運命を編み上げた運命、賭博の神。


◇アブル・カタブラーン


 下位古代語魔法時代の新アヴァロニア千年王国の王。山岳種族ド・ワーフの地下洞窟王国を滅ぼした後、アヴァロン捕囚により精霊魔法付加魔術系鍛冶技術を独占することで、魔動器時代の黎明期を築いた。


◇天高原


 出臍半島中央部を占める高原。銀河高原とも。太陽の帯いわゆる赤道近くに位置しながら、高地のため熱帯性高山気候による常春の気候を有する。土壌は肥沃で、様々な野生動物が棲息し、銅、金、石灰岩、銀の他宝石も産出する。下位古代語魔時代、太陽への亡命エリカシュトランで、臍の緒道と呼ばれる海流に乗って出臍半島に漂着した揺り籠第一船団の星の民いわゆるエル=フは、この高原を天高原と呼んだ。


◇網状湿原


 セイン神聖王国アスカナ地方にある湿原。


◇アミス


 黄道十二神の一人。処女と純潔を司る処女神。太陽神アルスが雲の谷に隠れた時、暗黒に包まれた世界を救うため、単身雲の谷に向い、太陽神アルスの心を開いたという。


◇アモール群島

 

 泡沫海の付属海〈イリーア歌謡海〉の小群島帯の一つ。岩がちな小島が多い。


◇アリオン

 

 後光朝の征魔大将軍にしてラ・ムーマ太陽帝国の初代皇帝。後光朝時代、神権政治を担っていた日巫女王に対し征魔大将軍として連合軍を率い、闇帝国との第二次後光朝討伐戦で英雄として名をあげる。日巫女王の極端な和平路線に対して不満を高める鷹派の支持の下、軍事大権を奪うため革命を起こした。アッサラームを無血開城させたアリオンは、日巫女王より譲位され、後光朝に代わり、ラ・ムーマ太陽帝国を興した。真武帝と称される。


◇アルゴ聖船座都市同盟


 イリーア歌謡海沿岸都市や小群島帯の島々などの諸都市が結成した都市同盟。神聖王国から自治権を得た自由都市が、商業目的の同盟組織へと発展した。カプスを盟主都市として、アルゴ会議を開催し、海の竜の道による東西交易中継貿易を担った。しかし、マジックルネサンスによる航路開拓により、大打撃を受けた。


◇アンカラム盆地


 アルハン頭部大陸中央の南頬骨山脈と北頬骨山脈に挟まれた内陸盆地。西はパミラ高原と接する。


◇暗黒洞窟


 セイン神聖王国アスカナ地方白鳥座伯領内にある大洞窟。迷宮化した地下回廊により、中央山脈(中指山脈)の黒穴山をはじめ、様々な所と繋がってるという伝説がある。


◇アンジェイス


 セイン神聖王国神足跡湖地方の聖なる座こと聖職者ギルド支部が置かれた聖座都市。小指湖と本湖〈神足跡湖〉を結び、交通の要衝である。下位古代語魔法時代には拝火教の聖地であったと言われ、拝火教が衰退後も、炎が湖上に映える祭り〈聖火祭〉として受け継がれている。


◇怒りの槌


 黄道十二神教の雷神ヴァドラの神楽器。破壊しようと打てば創造し、創造しようと打てば破壊してしまうと言う。


◇胃湖


 クリチカ湖のこと。神足跡湖、耳穴湖、涙水湖、竜痣湖で世界五大湖とされる。赤道近くの腹部大陸の東部に位置する。豊富な水産資源があり、ナミル食道河とザーラ河をつなぎ、宝瓶海から金門海峡へと向かう内陸水路の中継点でもある。


◇イザーク


 魔動器時代の聖剣朝の始祖。剣皇と称される。元東征軍の将軍で神武大王の死後、健皇エディード、賢皇ロドニウスとともに三種神器をめぐって三種神器後継者戦争を戦い、聖剣の継承者として聖剣朝を興した。


◇イズ湖


 人差指湖と呼ばれる。セイン神聖王国の神足跡湖(アスカ六湖)の一つ。黙ったまま、指指した天使の伝説で知られる。


◇イシュプス


 黄道十二神神話の風の神。嵐の三神の一人。風を司る。旅人の守り神、盗賊、詩人の神。奪うものイシュプス。


◇イース


 セイン神聖王国を縦断する頭脳線河こと聖河中流域に位置し、河川運輸の集散地として栄えた都市。美しのイースと称される。セイン神聖王国経済の中心で、流行の発信地でもある。聖なる座こと聖職者ギルドが置かれた聖座都市であり、青血王朝以来、聖王直轄とされて来た。


◇抱きの中庭


 セイン神聖王国天使宮にある中庭。ハートの形をしている。


◇一角亀


 一角を持つ亀。甲羅に隠れ、敵が近づくと攻撃する。


◇イルブリード


 闇朝精霊王国時代には炎魔大王、クトゥール闇帝国時代には死皇帝と恐れられた闇エル=フの王。エフェメラ火巫女王の弟として、拝火教国教化を進めるあまり、拝火百年戦争を起こし、闇朝の初代となった。闇朝による光闇五獣十六国時代統一後は、〈死皇帝〉として君臨し、森林開発に伴う強制移住策などの圧政を施いた。大森林時代において魔法の火による開拓者であると同時に破壊者であった炎魔大王だが、闇帝国時代には破壊者として恐れられた。英雄戦争において五武帝の一人アリオンと百八人の流星軍に敗れたといわれる。


◇ウィンザレオ一世


 聖騎士叙任権闘争から起こった千日戦争の聖座騎士公にして北都朝の開祖。黒獅子王と称される。破門王のドラキア亡命を機に、その妹を妻として王位継承を主張した。南都六聖寺のあるケイロンへ亡命したレイ千日王の対立法王により戴冠され、北都朝を興した。南都朝のレイ千日王そして亡命先のドラグントで捲土重来をきす破門王の第一次三王政治時代の一角をなした。聖王=聖座騎士団総長として宗教分離政策を推し進め、王権の強化に努めた。


◇右京


 大竜帝国ドランゲンハーツを南北に縦断する竜骨大路別名列柱大路の西側を指す。


◇腕環山脈


 エクス・アヴェ山脈のこと。掌中亜大陸の南に位置し、肘半島との境界線の役割を果たした。ほぼ中央に位置する宝珠山を最高峰として、隠れ王国伝説がある。


◇ウルク・ハイ=ドラキア


 下位古代語魔法時代、魔人皇帝時代の魔人皇帝で竜征帝と称される。〈死皇帝〉の死後、魔人皇帝の一人として辺境からドラキア地方に侵入した彼らは竜のドラクルと称し、獣人奴隷軍団(=バーサーカー軍団)と共に竜門海峡を越えると、アイバーンに遷都することで、大竜帝国の復興、いわゆるドラグント第二帝国時代=竜のドラクル時代を築いた。


◇運命の塔


 噴水都市トランホルムに輪舞の大城壁にある塔の一つ。


◇エゼルギアス


 上位古代語魔法時代において古竜王国時代大竜帝国を開いた竜王。聖覇竜王と称される。三頭竜政治時代にはじまる三王朝四皇国の分裂の時代に終止符を打った。竜の道と竜王の目、竜王の耳を通じて君臨する古竜王国時代の基礎を築いた。


◇エディード


 聖杯朝の始祖。健皇と称される。聖杯を継承し、三種神器後継者戦争において肥沃な神の舌地帯を中心に勢力を誇った。聖杯の力で不死身になったといわれる。親衛隊〈不死隊〉を結成し、流星民系が支配する小群島帯海域諸国に対する支配を強めるなど泡沫海進出政策を進めた。


◇エフェメラ


 火巫女王と称される。下位古代語魔法時代のエレメン精霊連合王国の初代女王。古エル=フの各氏族は四大部族の下に連合し、共立する王として火の部族の巫女であるエフェメラを擁立した。魔法に長け、弟であるイルブリードの補佐の下に未曾有の繁栄を精霊連合王国にもたらした。しかし拝火教国教化をめぐる争いから分裂した光朝の女王として闇朝と激しく争い、五獣十六国時代を招いた。


◇エメラルドタワー


 王冠堡城クラウンタワーにある塔。


◇エリス


 黄道十二神の一人。白羊神。羊毛は雲、螺旋の角は雷であり、転じて太陽を覆い雨をもたらす豊穣の神として信仰された。羊飼いの牧杖を持つ青年の姿や雲と一体化した羊として描かれる。


王冠堡城クラウンタワー


 聖都にして魔堡陣都市ルイーンを守る王冠の形をした堡。魔砲に対する稜堡式築城術に基づき建築された。通称クラウン・タワー。天守閣であるクラウン・タワーの他、ツイン・タワー、ソード・タワー、ルビー・タワー、王室武器庫、王座宮、エメラルド・タワーなどがある。牢獄、処刑場としても使われた。


◇王家の谷


 三つ裂き谷の別名。掌中亜大陸中南部ケイロニア地方の中央山脈(中指山脈)にある谷のこと。先住民族大移動時代、竜門海峡を渡り、掌中亜大陸にも渡来したケイロン族が建国し、そのケイロニア辺境王国の森賢王が眠ると言われる。


◇黄金神殿


 黄道十二宮を身体器官と対応させた神殿。黄金律(黄金比)に基づいて作られたことに由来する。アスカ飛鳥帝国時代の第一神殿、青血朝(黄金樹朝)時代の第二神殿がある。約二千年(2160)ごとに作られると言われる。


◇黄金の食器の間


 触れたものを黄金に変えた黄金王をモチーフとした間。アヴァロニア千年帝国紅玉宮にある。


◇黄金楽園


 黄道十二神教神話に登場する伝説の楽園。黄金の生命の樹、四つの大河、不眠の竜に守られていた。


◇王立高等騎士院


 護国卿ネレスが創設した騎士官高等学校。騎士官育成のため古臭い紋章学、宮廷儀式を廃止し、最新の魔砲に基づく軍事教育を施した。魔砲により没落した騎士に代わり、歩兵を務めていた従士などの下層貴族や平民を中心に戦術を叩きこみ、騎士に代わり騎士官として、左官や尉官クラスの士官を育成した。卒業後は、聖騎軍に配属される。

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