ー回転起動式ー
以上簡単ながら、手動起動式を見てきたが、この方式には重大な欠点が幾つかあった。魔杖の接地による機動性の欠如を筆頭に、詠唱などの発射速度問題は長らく魔法使いを悩ませてきた。そのためマジックルネッサンスには、攻城兵器や本来の情報魔術としての側面が大きかった。
この欠点を解決するべく開発されたのが呪符接触式であり、呪符接触式を更に改良したのが、自動起動式と共に、魔封剣の主流を占める回転起動式である。
1ー封呪小筒を装填する。
封呪小筒とは、コンパクトな巻物のことであり、具体的には呪符ロールフィルムのことである。
呪符ロールフィルムとは、インレットシートという薄いシートや印画紙にアンテナや幾何学形的紋様集積魔力回路いわゆる魔封陣、触媒となる聖銀塩(聖化銀)感霊剤、神秘象形文字コードの符号化方式で、呪文を符号化し、コードに変換した呪文いわゆる呪符などを予め封入し、巻いたものである。回転により、呪符フィルムを送ることで、連射を可能とする。
当初、呪符魔術には、古代語などの高度な魔術知識が必要でなかなか普及しなかっだが、自動書機により、呪符カードの海賊版が大量に出回り、安価な値段で、お手軽に使用できるようになった。
2ー魔杖を構え照準を定める
遠隔狙撃の場合、盗視や迫眼視などの千里眼術式により遠隔観測照準を行う。
3ー引き金を引きながら、発動音声を唱える
引き金と連動する巻き送り装置が、スプリングの力で封呪小筒いわゆる呪符ロールフィルムを回転。回転により送られた呪符フィルムは、読み取り基盤の上をスライドする。
接触で得た霊気や念気エネルギーをはじめ魔力を動力に、フィルム上に封印処理されていた幾何学形的紋様集積魔力回路<魔封陣>が起動。
霊脳空間上に、記録されている呪譜プログラムが、呪文符号化処理に伴う圧縮保存状態いわゆる神秘符号化を解かれ、元の状態へと神秘復号化し始める。
神秘復号化と同時に、霊脳空間上の呪譜プログラムが、 起動した〈魔封陣〉を通して、フィルム上に現象化されていく。
瞬時に現象化した呪譜は、発動音声により、実行される。




